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相模の国の6社巡りを無事終えた。
良い思い出になったし、道中、気になる場所やもう1度訪れたい場所も有った。
急ぎ足だった事で、じっくりと見たい物を見られなかったので、今度はゆっくりと時間をかけて巡ってみようと思う。
6社巡りの際に戴いた『延喜式内相模十三めぐり』を見ていていた。
「こう言う機会でもないと行かない場所ばかりだろうから、新たな発見を求めて足を運んでみようか」
と言う気持ちになり、次は13社巡りをする事にした。
905(延喜5)に醍醐天皇の命に因って編纂を始め、927(延長5)に完成した物で、その巻9と10が神名帳になっている。
官社に指定された全国の神社一覧が記載されており、此処に記載されている神社が相模の国には13社有ると言う事。
夫々の神社は
「うちの神社は延喜式に記載された由緒ある神社です」
と言う事を前面に掲げています。
13社巡りの内、6社巡りで足を運んだ寒川神社、川匂神社、比々多神社、前鳥神社は13社に含まれているので、残りは9社。
13社は以下の通り
・寒川神社(寒川町)
・川匂神社(二宮町)
・比々多神社(伊勢原市)
・前鳥神社(平塚市)
・深見神社(大和市)
・寒田神社(松田町)
・高部屋神社(伊勢原市)
・大庭神社(藤沢市)
・阿夫利神社(伊勢原市)
・石楯尾神社(相模原市・旧藤野町)
・宇都母知神社(藤沢市)
・小野神社(厚木市)
・有鹿神社(厚木市)
ゆきさんが日曜出勤で居ないので、1人出発。
小田急線相模大野駅→大和駅→深見神社→大和駅(相鉄線)→海老名駅(小田急線)→松田駅→寒田神社→松田駅→伊勢原駅
→伊勢原大神宮(高部屋神社の管理社)→高部屋神社→愛甲石田駅→熊野神社(小野神社の管理社)
と言う行程。
大和の深見神社。
帰宅後ユキさんに話をしたら
「聞いた事が有る」
との事。
大和駅から徒歩で10分位かな。
行きは道を間違えてウロウロしたので、30分位掛かりました。
駅からだと地下化された相鉄線の線路の地上部を歩き、小学校の裏手に有るのが深見神社。
鳥居の右手の石柱に『延喜式内 深見神社』と、延喜式内社である事が刻まれています。
本殿。
右手に社務所が有ります。
左手には稲荷社など。
雨の境内は、静まり返っていました。
私が訪れた際には、2組の参拝者が。
その後1組の参拝者が訪れました。
社務所では御朱印を戴ける(¥300)他、御守りや御札の授与、御祓い等の受付もされています。
社務所に『超特急』のメンバーのサインが有り、「?」と思ったのですが、調べてみると2015年に超特急主演の『サイドライン』と言う映画が此処で撮影されたとの事。
生憎の雨で傘を差し、リュックを濡らさぬように気を配りながらの参拝だったのが残念。
深見神社を後にして、大和駅に向かいます。
途中の小さな公園。
家1軒分程度の敷地に滑り台が有り、角に桜が1本。
公園の左手に小さな物体が。
この子達。
実は公園を横切って桜の木を攀じ登ろうとしている子猫が。
この2匹はこの子猫を見ていました。
地下化された相鉄線の地上部。
突き当りが大和駅で、新たな人の流れが出来ています。
この道の左手に新しい図書館が。
スターバックスが入っており、2Fもガラス張りで、外に向かって読書、勉強用の1人用机が。
最初お店かと思いましたが、じっくり見て「図書館」だと気付きました。
相鉄線で海老名に出て、小田急に乗り換えて松田駅へ。
登山で何度も利用している駅ですが、商店街の先に行くのは初めて(駅や山へ行くバス路線は後方)。
昔懐かしい、子供の頃に普通に見られたような商店街の光景が広がっていました。
個人商店、小さいけれど、地域の中心になる様々な物が置いて有る複数階建ての商店。
日曜は殆どの店が休み。
寂れた感が有るけれど、残って欲しいなぁ。
電灯の支柱に案内看板が。
此処で左折。
左折した後、酒匂川へ向かう道から右折し、その先に有るのが寒田神社の鳥居。
チョット目立たない場所ですね。
気を付けないと曲がるポイントに気付かずに通り過ぎてしまうそうです。
手水場から。
鳥居横の案内番で、松田町でも大名行列が行われている事を知りました。
小田原の『北条五代祭り』や伊勢原の『道灌祭り』は知っていたけれど、松田町の物は知らなかったなぁ。
本殿。
雨の中の境内は、私1人。
その後御近所にお住まいと思われる感じの方が1人来られましたが、広い境内は静まり返っていました。
複数の自然石を組み合わせ、その上に鎮座する迫力のある狛犬。
足元の小さな狛犬と共に、動きの有る姿です。
本殿の周辺には小さなお社が並んでいますが、その他に『史跡 腰掛石』も。
日本武尊が東征の折に腰掛けたと言う話です。
石柱と鎖で囲ってありますが、「もう少し目立つ様にした方が」と言う感じも。
あと、この腰掛け石や本殿を囲む夫々のお社についての案内板が有ると良いなぁ。
歯の供養碑。
歯科医師会の物ですが、狩猟者や農業、畜産に携わる人による鳥獣供養塔はよく見るけれど、歯の供養碑は初めて見たなぁ。
抜いた歯や削った歯を供養するのか、歯の健康を願うのか?
供養だから、抜いた歯や削った歯が対象なのかな?
針供養や人形供養、筆供養の神事は有るけれど、歯の供養の神事は行われるのかな?
それを見てみたいなぁ。
神事が健康な虫歯を防ぎ、歯を祈願する物であるなら尚更!
駅に戻る際に道を間違い、造り酒屋さんを発見。
私の実家の有る座間市には造り酒屋は有りませんが、座間より西の海老名、厚木、伊勢原、秦野、松田は、皆造り酒屋が有るんですね。
少ししか飲めないのだけれど、一口ずつ飲み比べしてみたいなぁ。
松田から伊勢原駅に。
徒歩10分位の場所に有る伊勢原大神宮に。
此処は高部屋神社を管理している神社。
御朱印は此処で頂けるとの事。
とは言え高部屋神社にお参りしていないので、本来は順序が逆。
行程の都合で御朱印を戴いてからの参拝になりました。
奥に外宮と内宮が有る造り。
左が社務所で、背後の道沿いにアイスや甘味を提供しているお店が有ります。
国道246号線を愛甲石田駅に向かって歩いていきます。
途中拝殿と本殿を併設している歴史のありそうな神社が有ったり、裏が果樹園で、ブドウの直売をするお店が併設されている場所が有ったりと、チョット気になった場所が有りました。
道の反対側だったり、時期でないのでシャッターが閉まっていたり・・・と、今回は縁が無かったのが残念。
東海大学病院へ向かう曲がり角を過ぎ、ふと道の反対側を見ると写真の光景が。
国道より少し高い場所にフェンスと「高部屋神社」の看板が。
気付かずに通り過ぎてしまうところでした。
高部屋神社のフェンスから。
国道は少し低い場所に有り、先程までいた歩道の先、高台は丸山城址公園との事。
神社と城跡の間の窪んだ所に国道が走っています。
城跡と言う事は、国道からの傾斜は元々の地形で、防衛の為に造成した物なのかな?
国道の場所が川だったと言うのなら分かるけれど、この部分だけ低く、谷間になっているのが、元々の地形なのか人工的な物なのか?
高部屋神社の鳥居にて。
国道は拝殿、本殿の裏手、写真の奥に有ります。
拝殿右手の社務所にて。
拝殿は茅葺の屋根。
思わず「おおっ!」と声をあげてしまうどっしりとした造り。
落ち着いて雰囲気が良いなぁ。
雨さえ降っていなかったら、ゆっくりしていたいのに。
社務所のガラス越しにお札や御守りを。
学業成就守¥700、御神札¥500、八歩除御神札¥500
新しい社務所で、右手の看板に「日曜日の10:00~15:00は神職が常勤しています」と記載されていました。
宮司さんが退かれ、伊勢原大神宮が管理社になったと言う事を他のブログで知ったのですが、現在は曜日、時間限定ですが此処に居られるとの事。
高部屋神社参拝後、折角ですから丸山城址公園を見学。
「伊勢原の地に屋敷を築いた扇谷上杉氏の当主であった上杉定正の糟谷館が有った地では?」
と言われた事も有りました。
糟谷館は、家臣の太田道灌が殺された地。
然し、その御他の地で大規模な館跡が発見され、其方が糟谷館と言うのが定説。
246号横から。
246号は空堀だったようです。
鎌倉時代から室町時代の物が発掘され、他にも空堀が見付かったと言う事が公園内の看板に記されていました。
愛甲石田まで歩こうかと思ったけれど、結構な距離。
今回はバスに乗り、愛甲石田に。
愛甲石田に下りたのは20年以上前に1度有っただけ。
昔に比べると駅の北側は商店が増えましたね。
熊野神社は、厚木市の小野神社の管理社。
熊野神社の近所に宮司さんはお住まいとの事。
バッタリ出会えればラッキーなのだけれど、其処まで運は良くないですね。
神社手前のお宅横に井戸が。
釣瓶式の井戸で、釣瓶の滑車が残っているは珍しい。
蓋がされて現在は使われていない様子ですが、何時頃に作られたのかな?
熊野神社に参拝。
宮司さんに会えなかったけれど、今日の旅に感謝しての参拝でした。
参道の石仏。
廃仏毀釈前の名残ですね。
この石仏や灯篭が古い遺物として市のサイトで紹介されていました。
お土産は松田駅前のお店で購入した期間限定のミカン大福。
松田は河津桜祭りと梅祭りで2月は賑わう地。
地元のお店の商品が店内には並び、観光に訪れた方々で賑わっていました。
さっぱりした酸味で、美味しかったですね。
深見神社の御朱印
寒田神社の御朱印(書き置き)
高部屋神社の御朱印(伊勢原大神宮で頂いた物)
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