２月は・・・ ～『悔い』と・・・

　2月も終わりか・・・ 。
　もう「その日」は過ぎているけれど、２月と言うと『或る出来事』を思い出す。

　会社の直属の元上司で、直属の部下だったOさんが亡くなったのが2月だった。
異動になる迄私の上司だった人で、２人とも異動になって離ればなれになった。

それから数年後、Oさんは役職を退き、再び異動してきて、私の部下に･･･と言うややこしい構図だった。

　「やり難いでしょ？」
　「Oさんは自分に甘いくせに･･･だから大変でしょ」

って、よく聞かれた。
確かに勝手だし、言葉足らずで誤解を受け易い人だった。
でも、言葉が無くても、足りなくても『周囲の人の事を思っている』と言う事や『気にかけている事』が私には感じ取れたんだよね。
何でだろう？
何か自分に似ているからかな？

とは言え、あんなに勝手な振る舞いは私は出来ないけどね。

　2月の始め、冷え込みが厳しい日にOさんは職場で倒れた。
元々高血圧で薬を飲んでいたし、それでいてお酒も煙草も止めないし、体調が悪いと言って早退する事も頻繁に有った。
「あの時こうしていれば違ったかな？」って思うけど、遅かれ早かれ起きた事だったと思う。
でも･･･

　「良くやっていたよ」って皆に言われるし、　
　「じゃぁ、何が出来た？」
　「出来る事はやったんじゃない？」

って言われても、何年経っても、
　「何かしていれば」
　「私が上司でなければ違ったのでは？」

･･･と言う気持ちは消えない。

　「何が出来ただろう？」
　「今、何が出来るのだろう？」

『悔い』や『悲しみ』が有る以上、答えは出ない物なのかも

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