成人T細胞白血病リンパ腫の夫・・家へ

2025-03-09 11:21:51 | 日記

お正月休みが明けて、

静かだった医療センターも 平常の診療が始まった。

夫は 

リハビリの先生に 楽な呼吸の仕方や 体の起こし方など

熱心に指導してもらっていた。

そして

<1月14日の午後14時に医療センターを出発して家へ帰る。

翌1月15日の午後14時に自宅を出発して病院へ帰って来る。>

という目標ができた。

 

*******

 

1月6日 

医療センターの地域連携室のSさんが担当者として、

挨拶にきてくれた。

夫が家に帰るためには、

病室から家までどのように連れて帰るか。

酸素吸入、ベッドや、トイレなど 

どうするのか。

もし、病状に変化があったらどうする・・。

どうするのだろう??? 

不安な私に 

Sさんは、まず介護保険の申請手続きをしてくるように指示した。

ケアマネージャーさんや、介護業者さんなど、

Sさんにすべてお任せした。

 

1月7日

私は 市役所で介護保険の申請手続きをすませた。

介護度の認定には 主治医の診断や 本人への聞き取り調査が必要。

聞き取り調査から 認定の結果が出るまでには 1ヶ月以上かかるとのことだった。

翌日、聞き取り調査はすんだ。

平行して

地域連携室のSさん、夫の担当看護師さん、

訪問看護ステーションの看護師さん2人、

介護事業所のケアマネージャーさんと、介護士さん、

そして 私で 会議。

夫の病状説明から始まって、

病室から家まで、家の中の環境整備、訪問看護、介護計画、

細かく計画が立てられた。

介護保険の認定結果はまだ出ていないが、前倒しで利用していくとのこと。

********

 

1月14日 

午前9時・・・ 介護ベッドの組み立て、ポータブルトイレ設置。

午前11時・・・ 酸素吸入のための酸素発生器の設置。

      午前中には 夫を迎える準備ができた。

午後14時 家では 訪問看護ステーションの看護師さん2人が夫の到着を待ち受けてくれていた。

     病室には 民間救急の救命士の方2人が夫を迎えに来てくれた。

     ベッドから 寝たままで 酸素吸入をしながら、

     ストレッチャーで民間救急車に乗り、家へ。

     狭い玄関も難なく 2人で夫をベッドまで運んでくれる。

     待ち受けていた看護師さん達にバトンタッチ。

午後15時 夫の状態を確認して、看護師さん達も帰る。

     看護ステーションは、24時間対応で、

     「少しの変化でも気になったら、いつでも、

     夜中でも躊躇せずに電話して」、との言葉のおかげで大きな不安が消えた。  

     介護事業所の介護士さんの丁寧な説明も 私の不安を吹き飛ばしてくれた。

 

こうして 夫は57日ぶりに我が家へ帰って来た・・・😊

 

******* 

 

夫に 「しんどくなかった?」と聞くと、

「全くしんどくなかった。」という。

コロナの流行期に、民間の救急車が大活躍したと、TV報道で見たことがあった。

自分が利用するとは予期していなかったけれど、

救命士の方々の動き、

患者にだけではない患者家族に対する言葉掛けまで、

心のこもった仕事ぶりに驚いた。

夫も安心して帰って来れたようだった。

 

夫は 落ち着いていて、病院で居る時よりも楽そうにしていた。

孫に クリスマスプレゼントに贈っていた 変形ロボットのおもちゃが 

「硬くて変形させにくい!」と、聞いていた夫は、

孫が保育所から帰ってくるまでにと

ベッドの上で ロボットの修理を始めたのだ。

 

ベッドの上の夫は、 体重わずか45㎏。 

骨と皮。

のどを通るのは、ポカリスエットやカロリーメイトなどのゼリー状のものだけ。

水さえも飲み込めなくなっていた。

 

 

 

 


この記事についてブログを書く
« 成人T細胞白血病リンパ腫・・... | トップ | 成人T細胞白血病リンパ腫の夫... »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事