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温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

山陰のローカル電車、グルメ旅③

2016-01-20 19:44:51 | 旅行

写真は、日本100名水、奥秋吉の別府弁天池の湧水池


旅の終わりは山口県である。山口県は、初代の伊藤博文から始まり、
現在の安部晋三さんまで8名の総理大臣が出ている。俺は山口県で育
ったが、小学生のころ、「道路の舗装率は、東京、大阪に次ぎ、
日本第三位」と教えられた

確かに、これだけ総理大臣を輩出していれば、地元還元で道路は良く
なるだろう。昔の政治家はそれが第一の公約だったのだ。山陽新幹線
ができた当時に、新岩国、徳山、小郡、下関と、4つもの駅を作ったのも、
政治の力ではなかったと思う。


山口市内にある湯田温泉は初めてだった。湯田温泉は、早世した詩人・
中原中也の故郷である。実際、宿泊したホテル(ユウベルホテル松政)か
ら3分のところに実家があった。中学の国語に中原中也の詩が掲載されて
いたが、稚拙な感じがした。自分でも書けそうな気がして、しばし創作し
たが、詩を作れば作るほど中原中也の世界から遠ざかった。若さとは、
無知で怖いもの知らずだったと、笑うしかなかった。


宿は大型ホテルで、温泉は掛け流し。「ふく三昧コース」を選択した。
山口県は下関がふぐの集積場と言うことでてっちりの本場である。大阪
がもっとも大きな消費地だが、とらふぐ煮こごり、白子の粕漬けなど、
大阪でも珍しい料理があった。今回は初日が蟹のフルコースであり、
グルメ三昧の旅だったが、さすがに
同行の先輩方は満足していたようだ。

最終日は秋芳洞、秋吉台の観光だったが、バスを待っていると50過ぎの
お兄さんに声を掛けられた。「秋吉台ヘ行って、新山口まで戻った場合
のバス代は合計2500円。それならひとり3千円で、秋芳洞や、秋吉台の中
のコース、さらに日本百名水の奥秋吉までガイドします。もちろん、
新山口までお送りしますよ」という誘い。これは悪くないなと思い、
そのお兄さんの車に乗った。


最初は少し怪しい男だなと思っていたが、これが親切で、ガイドぶりも
プロはだしだった。バスならバス停周辺しか歩けないが、広大な秋吉台
の中をドライブし、博物館まで連れて行ってもらった。最後は、日本百
名水の『別府弁天地湧水」に行き、ブルーのグラーデーションに感激し
た。観光的にはこれがハイライトになり、皆さん大満足の締めくくりとなった。


初めて車を使わない(運転しない)旅だったが、雪道や山道のプレッシャ
ーがなく、全員がのんびり過ごせて、本当にいい旅になった。次ものん
びり旅をしよう…と、思っている。

島根県は秋田県と競う色白美人の宝庫。確かに美人が多かった!暇な方はぜひ島根県の旅を(笑)