最近、後輩と飲むと、よく耳にする言葉が「人生の勝ち組、負け組み」である。
単純に言えば、お金を稼いでいるかどうかが基準らしいが、そうなると自分は
「負け組」である。ある専門紙の編集長をやっているときに、5年くらいは一千
万円を超える年収があったが、ギャンブルや女、酒で消え、今は手取り年収5oo
万円ほどで、預金もほとんどない。これでは老後が持たないので、来年から年間
200万ほどの預金設定を組んだ。今はギャンブルはまったくしないので、年間300
万あれば楽に生活していけるはず?である。
ただ、人生負け組とは思っていない。最高級の食事はしたことはなく、最高級の
女も知らないが、そこまでの興味はなく、自分の考える世界の中では満足のいく
生活をしてきたつもりである。マイワールドの中では、うまい酒、うまい食事を
楽しんで来た。自分が惚れた女性もしっかりモノにできたし、今までの人生に不満
はまったくない。
むしろ、何百億も稼いでいる人間はいったい何が楽しいんだろうと思う時がある。
お金があるから何でもできるはずだが、そういう成功者は、さらに稼ごうと日々神
経を使っている。お城のような住居を建て、最高級の食事をを楽しみ、最高級の女の
手に入れたが、精神的にピークの状態が続いているから、脳はさらに前進しか命令し
ないように見える。
どうやら俺は根っからの貧乏人だ。男としては烏合の衆、有象無象のタイプである。
しかし、やっぱりお金がほしい。それも1億、2億のお金が…。何十億、何百億の金は
必要ない。1億あればこれからの人生が楽になる…。
回りくどくなったが、今年も年末ジャンボ宝くじを買う(笑)。この時期になると、いつ
も居酒屋で友人に「↑」の言葉を並べて、宝くじを買う理由をのたまうのである(笑)