本来なら湯野浜の向こうに「鳥海山」があるはずだった…
14時30分、山形県鶴岡駅の待合室…。30過ぎくらいの男性が入ってくるなり辺りをキョロキョロ。ベンチに座っている自分とも目が合ったが、こちらから視線を外した。自分は14時47分発の湯野浜温泉方面行のバスを待っているところだった。彼はもう一度待合室全体を眺めたが、やがてあきらめの表情で待合室を出て、改札の方へ向かった。
その時、自分の携帯に電話が…。「Мさんでしょうか?」、「はい、そうですが」…この時嫌な予感。また保険会社から勧誘の電話が入ったのかと思ったのである。ところが、「こちら、湯野浜温泉の龍の湯というホテルからなんですが」、「あ、はい。予約確認ですか?」、「いえ、送迎サービスの社員がそちらにお伺いしていると思うのですが…」、「え~?」、「Мさんから送迎サービスをご利用だとメールが入ったので、14時25分に鶴岡駅にお迎えしますという連絡を差し上げたかと思うのですが…」、何!「(゚д゚)!」…。
そうだった。自分的には帰りの送迎サービス(仙台行きの高速バス乗り場)ばかり気になって、迎えの方を失念していた。最初から予定表に、14時47分のローカルバスで湯野浜へと書き込み、ホテルからの迎車をすっかり忘れていたのだ。「申し訳ない。先ほど誰かを探しているお兄さんがいて、何をキョロキョロしているのだろうと、不審に思っていたのですが、まさか自分だったとは…」と言うと、「ウップ!~~~」と、失礼にも相手の女性は電話の奥で笑い転げているのであった(苦笑)。
さっそくお兄さんの所へ行き、「すみません。まったく忘れていて、ローカルバスを待っていました。私がМです」と言うと、「ああ、そうですか。良かった~お会いできて。どうしようかと思っていたんです」、「いや、今回は全部私が悪い。本当に申し訳なかったです」と言うと、「とんでもない。お客様がそんなことを言ってはいけません。ではさっそく車の方へ行きましょう」と、その係の男性は嫌な顔一つせず、しかも湯野浜までの20分あまり、ずっと話し相手になってくれた。
自分一人のために送迎に来てくれたが、今回はひとり旅、和洋室、朝食付きで1万円少しの宿泊費である。「当ホテルはお一人でも送迎します」と、彼は言ってくれたが、なにか申し訳なさで一杯だった。ホテルは2種類の温泉が源泉かけ流し、館内は綺麗で洗練されていて、和洋室も豪華そのものだった。夕食は館内のレストラン(居酒屋風)で自分の好きなものを食べるスタイル。特に「三元豚しゃぶしゃぶ(880円)」が美味で地酒も堪能した。
湯野浜は山形県一の海水浴場で、砂浜から見える「鳥海山」が美しくそれが目的でのチョイスだったが、この日は晴天にもかかわらず、空全体に霞がかかったような感じでその雄姿は拝見できなかった。
しかし、前にも書いたが、商売とは言え、山形県人のおもてなしの素晴らしさはいたく気に入った。「お兄さん、次はグループで来るよ」と言うと、「ぜひお願いします」と、彼はお辞儀をし、高速バス乗り場の部屋の中に入るまで見送ってくれていた。
14時30分、山形県鶴岡駅の待合室…。30過ぎくらいの男性が入ってくるなり辺りをキョロキョロ。ベンチに座っている自分とも目が合ったが、こちらから視線を外した。自分は14時47分発の湯野浜温泉方面行のバスを待っているところだった。彼はもう一度待合室全体を眺めたが、やがてあきらめの表情で待合室を出て、改札の方へ向かった。
その時、自分の携帯に電話が…。「Мさんでしょうか?」、「はい、そうですが」…この時嫌な予感。また保険会社から勧誘の電話が入ったのかと思ったのである。ところが、「こちら、湯野浜温泉の龍の湯というホテルからなんですが」、「あ、はい。予約確認ですか?」、「いえ、送迎サービスの社員がそちらにお伺いしていると思うのですが…」、「え~?」、「Мさんから送迎サービスをご利用だとメールが入ったので、14時25分に鶴岡駅にお迎えしますという連絡を差し上げたかと思うのですが…」、何!「(゚д゚)!」…。
そうだった。自分的には帰りの送迎サービス(仙台行きの高速バス乗り場)ばかり気になって、迎えの方を失念していた。最初から予定表に、14時47分のローカルバスで湯野浜へと書き込み、ホテルからの迎車をすっかり忘れていたのだ。「申し訳ない。先ほど誰かを探しているお兄さんがいて、何をキョロキョロしているのだろうと、不審に思っていたのですが、まさか自分だったとは…」と言うと、「ウップ!~~~」と、失礼にも相手の女性は電話の奥で笑い転げているのであった(苦笑)。
さっそくお兄さんの所へ行き、「すみません。まったく忘れていて、ローカルバスを待っていました。私がМです」と言うと、「ああ、そうですか。良かった~お会いできて。どうしようかと思っていたんです」、「いや、今回は全部私が悪い。本当に申し訳なかったです」と言うと、「とんでもない。お客様がそんなことを言ってはいけません。ではさっそく車の方へ行きましょう」と、その係の男性は嫌な顔一つせず、しかも湯野浜までの20分あまり、ずっと話し相手になってくれた。
自分一人のために送迎に来てくれたが、今回はひとり旅、和洋室、朝食付きで1万円少しの宿泊費である。「当ホテルはお一人でも送迎します」と、彼は言ってくれたが、なにか申し訳なさで一杯だった。ホテルは2種類の温泉が源泉かけ流し、館内は綺麗で洗練されていて、和洋室も豪華そのものだった。夕食は館内のレストラン(居酒屋風)で自分の好きなものを食べるスタイル。特に「三元豚しゃぶしゃぶ(880円)」が美味で地酒も堪能した。
湯野浜は山形県一の海水浴場で、砂浜から見える「鳥海山」が美しくそれが目的でのチョイスだったが、この日は晴天にもかかわらず、空全体に霞がかかったような感じでその雄姿は拝見できなかった。
しかし、前にも書いたが、商売とは言え、山形県人のおもてなしの素晴らしさはいたく気に入った。「お兄さん、次はグループで来るよ」と言うと、「ぜひお願いします」と、彼はお辞儀をし、高速バス乗り場の部屋の中に入るまで見送ってくれていた。