東北ひとり旅。4泊5日の旅だったが、今思うと、非常に充実していた。だから、次はどこへ行こうか?いろいろ検討している。そんな時、嬉しい葉書が届いた。あちこち旅行していれば、お礼状や、新年、お盆、誕生日など、宿からいろいろ気遣ってもらう場合が多い。それは全国を旅する自分の財産で、そんな葉書、封書はしっかり目を通し、あの時はああだった、この時はこうだったと、一粒で二度おいしいグリコじゃないけど、その旅の余韻をまた楽しんでいる。
しかし、今度届いた、「湯野浜温泉・龍の湯」の葉書には感激した。今回の旅で、山形県人の皆様のおもてなしの心には正直、「日本一」と思い、宿のアンケート用紙に、「山形県に来て良かった!と書いたのだが、これは本音だった。その思いがホテルの係の方に伝わり、今回の葉書を頂いたのだと思うが、葉書は普通の葉書で、「ホテル龍の湯」の刻印はなかった。
名前は伏せるが(個人名)、おそらく、従業員の方の手書きではないかと思う。それがホテルの方針、指導だとしても、全然かまわない、素晴らしい葉書を頂いたと、喜んでいる。
帰りの送迎で、宿から高速バス停の「庄内物産館」に行くまでの若い男性スタッフとの会話。
「すみません。きのう、今日と送迎してもらって」、「何をおっしゃいます。これが私の仕事ですから」、「大阪はアジアの旅行者であふれているけど、龍の湯でも外人さんは多いの?」、「いえ、それほどではないですけど、この前、中国の団体さんがいらっしゃいました」、「ほお、彼らも庄内地方まで来ていますか、それで感想は?」、「う~ん」、「う~ん?やっぱりえらい目に合ったんやね」、「いえ、食事の時と、夜中に団体さんが騒いだので、他のお客さんからクレームがつきまして"(-""-)"、「うん、分かるわ。それで、これからどうするの?」
そのスタッフは、むしろ教えてほしいという目をこちらに向けた。「でも、回数的に庄内地方は大丈夫やわ。いちいち気にせんでもええんと違う?」と言うと、「そうですね。その時は他のお客さんに、土下座して謝ります」と、吹っ切れたような顔を見せた。外国の団体さんを無視できるような時世ではないのだ。
「次は6人ぐらいで来るで」と言ってしまった。男に二言はないか。秋ぐらいに龍の湯に行って、「また来たぞ!」と彼の手を握ろう!