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真夏の温泉巡り…新潟ひとり旅④、「村上市内を観光する」

2017-08-26 16:53:30 | 旅行
村上牛専門店「山信」の「ランプ丼」、ランプ肉で2500円⁈ しかし、その価値はあった。

さて、3日目は村上市内の観光がメインである。駅レンタルサイクルで電動自転車(一日千円)を借り、クグッと力強くペダルを踏むと、スイ~と出ていく。今の電動自転車はパワーも充電容量も凄い。村上市内の地図はだいたい頭の中に入っており、まずは三面川方面に向かった。川好きとして、当然の行動?である。しかし、突然雨がパラついてきた。すごく粒が大きく、「これは豪雨になりそう」と、判断して予定変更。三面川の横にある「イヨボヤ会館」に滑り込んだ。イヨボヤとは、村上市の方言で、「鮭」の事を言う。

日本初の鮭の博物館らしいが、想像以上の規模の大きさ、魅力的な展示物に敬意を表した。特に感心したのは、地下道があり、それが三面川の水面下と 直結していることだ。三面川の水中部分が水槽にように見え、実際に魚が泳いでいる。鮭の遡上の時期は、さぞかし迫力満点だろうと思う。鮭の卵が孵化してしばらくは川で育つが、やがて海に出て逞しくなり、3、4年後に嗅覚を頼りにまた戻ってきて、母なる川で産卵する。そのドキュメンタリーは誰もが一度は見た事かあると思う。もちろん、この会館内の映像館でもやっていた。

ここで話は一気に下ネタになる。鮭の雌が卵を産む場所を探しているときに、雄の鮭が多数寄ってきて、その瞬間を待っている。そして、ついに雌が卵を産み落とすと、周りの雄が一斉に射精して、あたりは白いモヤ状態になる。それはいい、自然の理である。しかし、忘れられないのが、射精した時の雄の表情だ。大きく開けた口がひん曲がるほど発射し、顔をゆがめて数秒間はぶるぶる震えている。あの表情は果たして悶絶なのか、恍惚なのか…。やがて死ぬ運命にあるのだから、その両方だと思うが、乾坤一擲の想像を絶する快感なんだろうと思う(うらやましいが、死にたくはないー笑)。

やがて雨は止み、三面川の河畔を散歩してから街中に入った。ランチをどこで食べるか?事前に調べていたところは村上で一番有名な食事処だが、駐車場に大型観光バスが入ったのを見て取りやめた。しばらく自転車に乗ってブラブラしていたら、街角に、「美食や、山信」という村上牛の専門店があった。隣が精肉売り場で、仄かな肉の匂いが鼻孔を刺激する。立て看板のメニューを見ると、さすがにいい値段である。しかし、だからこそ村上牛で、これが安ければ疑心暗鬼のまま 食べなければならない(笑)。

でも、A5サーロインステーキ200グラムが7600円、A4が6400円、うーん、これにビール、地酒を足すと一万円コースだな、さすがにランチで一万円はきついか~メニューで迷わないはずの男が迷っている(笑)、そして出した結論が、「ランプ丼」2500円である。お品書きで、非常に柔らかいお肉です…というのが決め手になった。ランプ?と笑うなかれ、だって、A5のランプ肉!スーパーのそれとは全然ちがう。上品な脂が甘くてジューシー、2500円の価値は十分にあった。

電車の時間が迫ってきたので、近くにあった町屋(表が店舗で奥が住居。うなぎの寝床のように細長く、土間が広い情緒ある商家)を2軒ほど巡って村上駅に戻った。村上市は思っ た通り、時間がゆっくり流れる歴史的リゾートだった。今度は2泊くらいして、夜の居酒屋、バー巡りをしてみたい。その時は、やはり連れと来たいな、ふとそう思う自分がいた。(続く)


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