何故このEPを持っていたか
わからない。
誰も買ってはくれないから自分で
買ったものだろう。
B面が違うカップリングの
ものがあるなかで
このバージョンなのか。
これしかレコード店になかったんだろう。
浅川君の家は6畳二間に風呂とトイレと
台所の貸家だった。
母と二人暮らしだったので
彼の部屋には一体型のステレオがあった。
僕の家にあったのはちゃちいプレーヤーなので
キンキンした音だった。
いい音で聴きたい時はレコードを持って
彼の家に行った。
時々は泊まる事もあった。
お母さんは12時過ぎでないと帰ってこない。
時々若いお姉さんがいる事もあった。
他の友達の話だと着替えているのが襖のすきま
から見えたと言ってた。
わざとだろうね。
エリック・バートンのボーカルも迫力あったけど
当時のリーダー アラン・プライスのオルガンが
渋くて大好きだった。
チャス・チャンドラーの功績は言うまでもない。