ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

日立での家族6人への殺人と九州の実子2人と養子1人の殺害の事例もひどいにもほどがある

2021-06-25 00:00:00 | 社会時評

先日こんな記事を書きました。

想像を絶する最悪の事態だと思う(加害者家族の死)

それで加害者家族の死ではなく、児童虐待・DVが事前にあったということではないのかもですが、これもひどい事件ですよねえ。

>茨城・日立の妻子6人殺害初公判 被告「記憶がない」無罪主張

毎日新聞 2021/5/31 20:03(最終更新 5/31 20:03) 

 2017年に茨城県日立市の県営アパートで妻子6人を殺害し、建物に火を付けたとして、殺人と非現住建造物等放火の罪などに問われた同市の無職、小松博文被告(36)の裁判員裁判初公判が31日、水戸地裁(結城剛行裁判長)であり、小松被告は起訴内容について「記憶がなく、分からないとしか言えない」と述べた。弁護側は、被告が心神喪失状態にあったとして無罪を主張した。

 起訴内容の認否に先立ち、弁護側は被告が勾留中の18年11月に心肺停止となり、事件当時の記憶を喪失したと指摘。「訴訟能力がない」として公判停止を求めたが、地裁は「意思疎通は可能」と退けた。

 検察側は冒頭陳述で「あらかじめ包丁やガソリンを準備した計画的な犯行。直後に出頭して具体的に供述した」と指摘した。弁護側は「妻との別れ話から善悪の判断能力が失われ、事件当時も心神喪失状態にあった。凶器は自殺のために購入したもの」と主張した。

 小松被告は、今回の事件前に偽造運転免許証で預金通帳を作るなどした詐欺罪にも問われ、裁判の長期化を避けるために区分審理されていた。この裁判でも弁護側は公判停止を申し立てたが、結城裁判長は訴訟能力を認定し、21年3月に有罪の部分判決を言い渡している。

 起訴状などによると、小松被告は17年10月6日未明、自宅で妻の恵さん(当時33歳)と同3~11歳の子ども5人を包丁で複数回刺し、玄関付近にガソリンをまいて放火、死亡させたとされる。判決は6月30日の予定。【森永亨、長屋美乃里】

この事件については、被告人が手記を書いて、ネットにもアップロードされていますね。

【前篇】日立妻子6人殺害の父親が寄せていた手記 「私はなぜ家族を殺めたのか」

【後篇】「妻が最後に発した言葉は、娘の名前でした」 “無罪主張”の日立妻子6人殺害の父親が寄せていた手記

かなり長い手記ですので読むのも正直けっこう面倒なのですが、読んだ限りでは、この被告人はやや知的障害、あるいは精神障害、発達障害の可能性があるように思いますね。この種の重大な刑事事件を起こす人物は、なんらかの精神の問題を抱えている人が多いのでしょうが、この人物もその例かと思います。

いずれせよ子どもを殺すのはまずいだろ(宮崎の家族3人殺しも、特に子どもを殺したのが最高レベルに裁判官・裁判員に悪印象を与えました)と思いますが、5人も子どもを殺してしまってはねえ・・・。まさに究極の児童虐待・DVになったわけです。

日立の事件の犠牲者も、長女は、奥さんの連れ子とのことですが、なにがどうしてこういう悪い事態になったのか。そして死刑の求刑に(当然ながら)なっています。記事を。

>日立市の家族6人殺害事件 36歳父親に死刑求刑
06月17日 12時20分

4年前、茨城県日立市の県営住宅で家族6人を殺害したうえ放火したとして殺人などの罪に問われている36歳の父親に対し、検察は「完全な責任能力があり、強固な殺意に基づく冷酷かつ残虐な犯行だ」などとして死刑を求刑しました。
水戸地方裁判所で開かれる裁判員裁判で死刑が求刑されるのは初めてです。

茨城県日立市の無職、小松博文被告(36)は平成29年10月、日立市の県営住宅で、妻の小松恵さん(当時33)と長女の夢妃さん(当時11)、長男の幸虎くん(当時7)、次男の龍煌くん(当時5)、そして双子で三男の頼瑠くん(当時3)と四男の澪瑠くん(当時3)の合わせて6人を包丁で刺して殺害したうえ部屋に火をつけたとして殺人と放火などの罪に問われています。
17日の裁判では、はじめに恵さんの父親が意見を述べ「事件から心に大きな穴が開いている。恵や孫たちの幸せを奪った被告への憎しみや事件を防げなかった後悔は今も消えない。一番厳しい刑罰を与えてほしい」と訴えました。
続いて、検察は「完全な責任能力があり、強固な殺意に基づく冷酷かつ残虐な犯行だ」などとして死刑を求刑しました。
平成21年に裁判員裁判が始まってから、水戸地方裁判所で開かれる裁判で死刑が求刑されるのは初めてです。
午後の裁判では、弁護側の弁論のあと被告人の最終陳述が行われる予定です。
裁判は17日で結審し、判決は今月30日に言い渡される予定です。

昨日判決があり死刑の判決となった福島の事件は、死刑が確定するか微妙ですが、こちらは死刑確定が濃厚でないか。それにしてもなぜこのような短絡的な犯罪をして、こうなるのか。どうしてこのような、まったく後先のことを考えない、最悪にもほどがあるという事件になるのか。

上にも書いたように、このような事件をしでかした人物は、往々にして知的障害や発達障害の類いがあります。たぶんこの被告人も、いろいろ安易な人生を生きてきたのだなと思います。

というようなことを考えていたら、こちらもひどい事件ですねえ。

>9歳養子への傷害致死容疑で父親再逮捕 飯塚・鹿児島3児死亡

2021/6/18 12:12 (2021/6/18 13:47 更新)

 福岡県飯塚市と鹿児島市で2月、子ども3人の遺体が見つかった事件で、福岡、鹿児島両県警は18日、養子の男児(9)に暴行を加えて死なせたとして、傷害致死と死体遺棄の疑いで、父親の無職田中涼二容疑者(41)=飯塚市伊川=を再逮捕した。田中容疑者は、実子の幼児2人を殺害したとして逮捕、起訴されている。
 
 再逮捕容疑は1月上旬以降、自宅などで、小学3年の翔(ひろと)さんに頭や太ももを拳で繰り返し殴るなど暴行を加え、2月16日、外出先で外傷性ショックにより死亡させ、遺体を自宅に放置した疑い。「子育てのストレスが爆発して暴行してしまった」と容疑を認めているという。

 福岡県警によると、田中容疑者は昨年12月に離婚し、大翔さんと実子2人との4人暮らしだった。

 大翔さんの遺体は2月25日、県警の捜査員が自宅で発見。司法解剖では死因は病死とされたが、詳しく調べた結果、暴行を受けたことで死に至ったと判断した。遺体には複数のあざがあり、暴行によるとみられる胸部の骨折も確認された。

 大翔さんの遺体発見後、田中容疑者は鹿児島市にいることが判明。同26日、捜査員が滞在先のホテルの部屋に入ったところ、田中容疑者は4階から飛び降りて重傷を負った。室内で、首を絞められるなどして殺害された長男翔(れんと)ちゃん(3)と長女(ひな)ちゃん(2)の遺体が見つかった。県警は、田中容疑者が、大翔さんの死を機に自暴自棄になり、2人と無理心中を図ったとみている。(木村知寛、山口新太郎)

こちらもねえ、養子も気の毒ですが、実子もこんなことで親から殺されて、まさに哀れにもほどがありますね。田中容疑者は元暴力団員だとか、田中容疑者の元奥さんも相当な人間だとかいろいろ報道されていますが、まさか暴力団構成員だったり奥さんが殺人犯だったからといっても、ここまでひどいことをするというのはどういうことか。まったくどうしようもない。

それにしてもこのブログでも数回記事にしている宮崎の一家3人殺し(義母、奥さん、子ども)の犯人(奥本章寛死刑囚。死刑確定で、現在福岡拘置所に収監中)も、殺害にいたった理由はいろいろあるにしても、子どもの殺害はまさに究極のドメスティックヴァイオレンス(DV)です。子どもには文字通りなんの落ち度もないわけで、まったく気の毒きわまりない。ともかく主観的な親の判断で子どもが殺害されるというのも、本当にひどい話です。殺人なんて、よほどのことがない限り殺される側に落ち度なんかありはしませんが、子どもはなおさらです。

気になった話

ある死刑判決事件の背景(追記あり)(再度の追記)

「あの日がなければ・・・」と後悔すること(宮崎家族3人殺害事件の死刑が確定した)

ある加害者家族・被害者遺族の叫び

「宮崎家族3人殺害事件」の死刑囚の声

この記事で取り上げた事件の犯人たちは、死刑か無期かと思いますが、殺害したときはそんな後先のことを考えたりはしません。本当に困ったものです。

コメント
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