ここのところ、多忙のため映画をぜんぜん観ていません。そこで、最近バイトの行き返りの電車の中で読んだ本の感想を少々。
『ヨーロッパとイスラーム』(岩波新書) 内藤正典 著
ドイツ、オランダ、フランスにおけるムスリム移民をめぐるさまざまな諸問題について、著者自身のヨーロッパでのフィールドワークの成果も含めて、分かりやすく解説した本。
たとえば、“自由と平等と博愛の国”フランスではなぜ、一見国是と矛盾するムスリム女性のスカーフ着用の規制に乗り出したのか?この本を読むと、なるほどと納得させられる。そこには、世俗主義(ライシテ)というもうひとつの国是があった。とても興味深い本。
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫) 米原万里
いくつかの書評で絶賛されていたのを思い出し何気なく買ってみた。
幼少期の一時期をチェコのプラハにあるソビエト学校で学んだ著者が、激動の時代を経て音信不通となったかつての親友を捜して東欧諸国を訪れるノンフィクション。
おもしろい。著者の瑞々しい筆致が描き出すさまざまな人物像はどれも大変魅力的。読後にのこるこの爽快感はなんなのか。東欧の近代史のお勉強にも役立つ。
おすすめ。
近代史…。私はちょっと苦手です。不勉強なもので。
私は活字は少し苦手でして…すぐ寝てしまいます。即効性睡眠薬という感じです。特に電車なんかでは。
でも歴史って時々「世界遺産」てTVで見た時には…遺跡とかいってみたいなあと思ったりします。まだまだ知らない世界がたくさんあって面白いですね。あこがれますね、放浪旅。ふふ。