MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

贈与経済とは

2013年10月13日 02時57分56秒 | 読書
また性懲りもなく内田樹の新刊を読んでいる。

「内田樹による内田樹」。

今まで内田氏が出してきた様々な本について、内田氏自身があれこれ自ら解説を加えたものだ。

別に解説をいちいち読まなくても、それぞれの本を直に読めば十分なはずなのに(また、実際そのほとんどを既に読んでいるのであるが)、なぜか買ってしまう。

しかし、一体、誰が、こんなセコい企画を思いつくのだろうか。

出版社に乗せられているようでなんか嫌だ。



ところで、内田氏が事あるごとに言及する「贈与経済」というものがある。

贈与経済とは何か?

内田氏のブログに簡単な解説が載っているので読んでみていただきたい。

贈与経済論(再録

内田氏の本を読んでいると、ほぼ同じ話があちこちの著作で繰り返し述べられるのであるが、御多分に洩れず、本書にもこの「贈与経済」の話がでてくる。

少々耳にタコ状態ではあるが、この「贈与経済」という考え方。非常に斬新で魅力的である。

実際に、お前はお金を退蔵しないでどんどんパスできるのか?と言われたら心もとないが、

少なくとも、“パスしなきゃ”という意識があるのとないのとでは社会のありかたは随分違うと思う。

実現可能性云々については、素人の自分には推し量るべくもないが、世知辛い現代社会において、我々が今後目指すべき道の一つなのではないかと思えてならない。
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