MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

銭湯の女神

2010年02月11日 22時44分20秒 | 読書
話題がないので、先日読んだ本の中で紹介されていたあるエピソードについて書くことにします。

星野博美氏の「銭湯の女神」というエッセー集のなかに、とあるファミレスでの話がありました。

星野氏が行きつけのファミレスで仕事をしていると、小学生ぐらいの男の子が一人でファミレスに入ってきたのだそうです。男の子が、入り口のところで立っていると、奥からウエイトレスが出てきて「いらっしゃいませ~、お客様はお一人様ですか?」と聞き、男の子がうなづくと、それに引き続きウエイトレスが躊躇することもなく「お煙草のほう、お吸いになりますか?」と聞き、男の子が首を横に振ると、ウエイトレスは何事もなかったかのように男の子を禁煙席のほうへ誘導したのだそうです。

星野氏は「いくらマニュアル化された世界だからといって、これほど頭を使わないでいいのだろうか?」と嘆いておられます。私も全く同感です。
とはいえ、こういう話って結構ありがちかもなーと思ったりもします。

それから、もうひとつ。

星野氏が同じくファミレスで仕事をしていたとき、向かいに座っていた2人組みの20歳代と思しき女性たちが以下のような会話を交わしていたそうです。

「あ、これプラダだったんだー」
「あ、うん、一応ね」
「ごめんねー、早く気づいてあげられなくて」
「いいのいいのー」

たったこれだけの会話なのですが、この「気づいてあげられなくてゴメンねー」という感覚。果たして、日本以外の国の人にどこまで理解できるでしょうか?
仲間に嫌われないようにお互いに同調しまくる若者特有(?)のこの感覚。気持ちわるいなーと感じてしまう反面、その感覚がなんとなく理解できてしまう自分ってやっぱり典型的日本人なのでしょうか。

ということで、これ以上内容を堀りさげることもなく、本日の更新を終わることにいたします。

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