評価4
再読(前回2021年1月25日)。
インドで暮らしていたメアリは両親をコレラで亡くし、イギリスのヨークシャーにあるミスルスウェイト屋敷という大邸宅に住む叔父のクレイヴン氏に引き取られる。わがままで気難しく無愛想だったメアリは、ヨークシャーに広がるムーア(湿地帯)の自然と触れ合い、世話係のマーサの弟ディコンと知り合ったことによって快活で陽気な少女へと変身を遂げる。そんな時、屋敷の片隅に長い間閉ざされたままに放置されていた庭園を見つけたメアリは時間を惜しんで、ディコンとともに庭の再生にとりかかる。
そして、ある時、屋敷の中で誰にも気づかれないように一人寂しく療養生活を送っていたクレイヴン氏の息子のコリン(メアリのいとこ)と出会ったメアリはコリンの健康を回復させようと奮闘を始めるのだった!
児童文学不朽の名作!
ムーアの自然の清々しさと秘密の花園の華々しさがまるで目に浮かぶような物語。少年少女と動物たちの生き生きした姿、それを見守る大人たちの優しい眼差し。素晴らしい作品です!翻訳もとても良い!