羊の国から

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蝶々・お花・葉っぱのブローチin デイサービス

2018年03月28日 | 講座
お読みいただきありがとうございます
羊毛フェルト作家meimeiです

先日、「ザ·トゥルーコスト~ファストファッション真の代償~」という映画を見てきました。
ZARAやユニクロなどの安いファストファッションの裏事情を描いたドキュメンタリーです。
最近服がとても安く手に入るようになって有難いのですが、その裏で一日2ドルで働かされる労働者や、皮の製造課程で生まれる汚染水による河川の汚染と公害があることを知りました。

また、バングラデシュでは繊維労働者がひび割れたビルの中で働かされ、ビルが倒壊して1000人近くの犠牲者が出たこと。
この前訪れたプノンペンでは繊維労働者デモが政府軍と衝突して死傷者が出たこと。
綿の生産では遺伝子組み換え綿や農薬と除草剤まみれの広大な農地、病気で早く死んでしまう労働者がいること。
膨大な繊維が放置されているゴミの埋め立て地があることなどなど、私達の目に触れることのない実態を知り、とてもショッキングでした。

ある程度は知ってはいましたが、私達が何気なく手にしているものにこんなにも多くの犠牲を払っていることを改めて知り、色々と考えさせらました。

洋服は大切なものですが、環境破壊や人の命と引き換えにするものではないはず。
原発も、電気は大切ですがそこから排出される放射性物質による影響はあまりにも代償が大きいものです。2つとも経済優先で環境や人命を軽んじてしまっていることから発生した問題のように思います。
お金はただの道具であって、人がそれによって犠牲になるというのはやはり間違っているように思います。
経済も、ただ成長すればいいというものではないはず・・
というかもう大量生産と大量消費による成長は限界のような気もします。
モノを大切にして、モノを大量に消費しないでも経済が回っていく仕組みがこれからは必要なように感じました。

さて、先週の土曜日は地元のデイサービスにて羊毛フェルト教室をさせていただきました。
ずっと高齢者施設でやってみたいと思っていましたので、夢が叶いました!

作ったのは、蝶々や葉っぱのブローチです。
フリースの記事にチクチク羊毛をさして作っていきます。実はこのフリースの生地、印刷工場から出た端切れなんです。捨てるのはもったいないので、何かに使えないかといただいたものを切って使っています。
不要になったものに価値を与えてリサイクルすることをアップサイクルといいますが、アップサイクルのブローなんです

羊毛を上から刺すだけなので、割と簡単に作っていただけると思いきや・・・
高齢者には難しかったようで、自分で中々刺せない方が多く、スタッフさんに手伝っていただき何とか作ることができました


95歳くらいの方までいらっしゃり、始めて作られる方ばかりでした。
コツをつかんで、自分で作ることができた方も多くいらっしゃいました

完成作品はこちら♪



最初はどうなることかと思いましたが、とても可愛い作品ができました
子供さんに買ってきてもらって今度自分でもやってみると仰ってくださった方もみえました
新しい趣味になってくれたら嬉しいです

私の祖母世代のおばあちゃん達と交流ができとてもいい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました

    


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