国政選挙の前哨戦のようなメディアの扱いで、横浜市長選が終わった。結果立憲民主党推薦の山中竹春が当選した。自民でなくてよかったとは思うが、山中氏にも問題があるようだ。まあそれはいい。ここでは、それについては触れない。
僕の感想は横浜市は随分大きい都市であると思うが、地方行政の選挙だというのに、全く地域住民と無関係なところで、争われることの違和感が大きかった。
唯一田中康夫前長野県知事だけが、横浜市の問題を提示し、その解決策をマニュフェストにしていた。その方法論に実に真っ当であると、感心していたが、健闘したが、及ばなかった。
ちょっとYoutubeで見たところによると、なんと横浜市の中学校では、給食がないということだ。希望者に冷たい弁当?はあるらしいが。横浜市はなんと子供を大切にしていないのかと驚いた。それを温かい給食を提供するとマニフェストを作っていた。具体的な問題に具体的な解答を提示するというのは、地方行政であるからにして、横浜市の住民生活に密着しいることに、地方都市の政治の王道を見たように思った。
ちなみに僕は「赤ちゃんを兎にも角にも愛する運動推進委員会の雑用係」(当ブログ「妻は子供好き」https://blog.goo.ne.jp/meix1012/e/462aa44456f57e260c216652bc46c760)ではあるのだが、「広く子供の幸せを最優先する社会を目指す風紀委員」としても頑張る所存である(笑)
だから子供が大切にされない横浜を変えようとする田中康夫こそ、まともな政治家であるというのに・・・と残念に思った。つまり他は違うでしょうと。
さて、それだというのに横浜市長選は、菅総理の求心力のバロメーターとして報道され続けた。確かに彼が横浜から国会議員になっているので、お膝元として注目を浴び、元国家公安委員長の小此木八郎を押したのだから、そのような見方が優勢になったのだろう。そして政局。テレビでもそういう見方しかなされないのは、メディアもまた権力の方向に右往左往しているからだろう。
ただ、そこには政治家の権力争いしかなく、当の住民がいないとは、いかに日本の政治が歪み切っているのか、その表れである。
政治家が何を見ているのか、誰を見ているのか、我々はちゃんと見極めなければならないだろう。そして、この選挙はその見極めに失敗したのではないだろうか。