12月のはじめごろ、2度目の診察に向かう。
腎臓内科の方の病院は血液検査と尿検査をして、その数値を前回と比べるだけだ。少し数値的には良くなっているとのこと。
私の場合、腎機能で着目すべきはクレアチニンの値になる。よく知られる通り、腎臓は尿を作る臓器であり、身体の老廃物を除去してくれる。クレアチニンはその老廃物の値である。ということは、この値が低ければ低いほど、腎臓が機能しているということになる。
心不全の患者はクレアチニンの数値が高くなる。なぜなら、心臓の調子が悪ければ、腎臓に十分な血液が流れず、老廃物を処理できなくなるからだ。心不全の患者は結局、腎臓も悪くなっているということになる。
ちなみに腎臓は改善することのない臓器と言われている。医者にそう言われた。この見方が正しいのかどうかは私には判断つかない。私のクレアチニンの値は少し良くなっているのだが、心臓からの血液の流れがよくなっているというだけであれば、心臓が良くなったのであって、腎臓が良くなったということではないとも考えられるからだ。
ただ常識的に考えれば、心臓と腎臓両者はお互いに影響を与えあっている関係性にあるはずで、心臓の機能向上は腎臓の機能向上と結びついていると考えられる。ということは、心臓の機能を改善するようにしなければならないが、結局血流をよくするということでしかない。つまり生活習慣の改善であり、暴飲暴食をしてはいけないのと運動不足解消というあまりにも普通のことをするだけである。
さて、循環器内科では高血圧の話程度しか出てこなくなった。医者としては、薬の調整くらいしかできない。私としては、血圧が高い理由は遺伝的なことと、身体の調整機能にすぎないのではないかと思っている。身体が必要とするから血圧は高くなるのであって、それを無理やり薬で抑え込むのはおかしなことではないだろうか。
ただ担当医は薬で押さえ込もうとしたいようだ。そこで、一応医者の忠告を聞いてはいるが、実は隠れて薬の量を調整したりしている。医者の処方通りの薬をしばらく飲んでみるのと、減らして飲んでみるのを比べてみるが、なんら違いはないように思う。
医者から言われた気になることが1つだけある。風邪をひくと重篤になることもあるという指摘である。インフルエンザも同様。心不全という基礎疾患を持っているので、体調を崩すと、思わぬ重症リスクがあるというのだ。そこで風邪には注意している。
このブログを書いている3月末の現在、新型コロナウィルスが猛威を振るっている。ちょうど志村けんが亡くなったとの報道があった日である(ご冥福を祈ります)。私が感染すれば、当然重症の可能性は高いことになる。妻も一緒に生活していて、気を使ってくれている。
そういえば、病院で働く友人からメールや電話がきて、病院はいつもと違って、患者数が減り、暇だという。新型コロナを恐れての病院の回避ということだろうか。夜遅くに救急で診察を希望する人も少なくなったし、救急車受け入れの要請が激減しているという。友人は「それなら普段も救急そんなにいらないじゃん」と皮肉な感想を述べていた。
この病院では新型コロナの対応をするには十分な施設とは言い難いので、夜間の風邪症状の受け入れも慎重になっているという。通常は保健所などにまず相談がデフォルトだが、直接診察希望の電話もあるそうだ。友人によると、メディアで若い人の意識の問題が取り上げられるような事例があるという。
ある電話では、20代の女性からの電話で、微熱もあり、匂いもわからないという。阪神の藤浪投手の症状を思い出させるが、自粛が要請されているにも関わらず、この女性は日中銀座に出て遊んでいたらしい。しかし、症状が新型コロナを思わせるので、不安になって病院に電話してきたわけだ。
友人は「自業自得だろう。自ら感染しに行くようなものだよ」と感じつつ、保健所の電話番号を教えて、そちらに相談するように案内したそうだ。ところがだ。その女性は怒り始めたらしい。「どうして診察しないの?」と。友人は「参ったよ」と笑っていた。
時期的にどうしても新型コロナの話の方に流れてしまったが、明後日は久しぶりの診察の日である。ん〜〜、急に行きたくなくなってきたよ。