日航機墜落から37年だそうだ。随分時が経った。
色々真相が明らかになっていないなど、未だ問題は解明されていない。特定秘密保護法は日航機墜落の秘密を守るためという噂もあった。陰謀論めいているから、噂が噂を呼ぶ事件である。
日航機に自衛隊が追尾していたとか、自衛隊員が自殺したとか不審死であるとか、本当のことを知りたいところではある。なんせカルト国家であることが最近明らかになったので、何があってもおかしくないと思ってもしまう。
ここでは、当時の思い出を。
ちょうど僕は大学生であった。夏休みの時期で、バイト先にも夏休みをもらって、北海道に帰省しようと思っていた頃であった。
帰省の2日前に事件は起きた。事件には驚いたのだが、帰省当日当たり前のように羽田空港に向かった。羽田に着いた途端、普段と雰囲気が違っていることに気づいた。何だか空港に緊張感があった。その上で、職員が言葉を発するわけではないのに、「大丈夫でよ」「問題なですよ」と何だか虚勢を張っているように感じたのを覚えている。
日本社会の空気が変わっている時期であったと思う。空港カウンターで飛行機の後方の席を希望している人物がいたのを覚えている。日航機墜落で生き残った数人が後方の座席であったからの希望であったのだろうが、僕はその光景をぼんやり眺めていたと思う。
さて飛行機に乗ると、緊張感が強くなっているのを感じた。というのは乗客だけではなくというか、乗客以上にスチュワーデス(当時客室乗務員をこう言っていた)が怖がっているのが、明らかだったのだ。
僕自身はそんなことを気にすることもなかったと思うのだが、その雰囲気は忘れられない。
千歳空港に当たり前だが、無事到着。その瞬間、飛行機内には安堵感が充満したものだ。今から思えば、そんな怖いなら、飛行機乗らなきゃいいではないかと思うのだが、それぞれの事情や夏休みの習慣の方が優先されていたのだろうか。
社会の空気。実在すると実感した経験であった。