☆アンナ・カレーニナ
・アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ) 主人公
・カレーニン(ジュード・ロウ) 政府の高官、アンナの夫
・ヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン) 若き将校、アンナの恋人)
ロシアの文豪、トルストイの名作中の名作です。
この3人の三角関係の話。
高校生の頃、原作を読んだが、ストーリーだけを追いかけていたような気がする。
改めて、そうか・・こういう話だったのか・・・と納得した。
数十年経った今は、アンナ、カレーニン、ヴロンスキーの気持ちがよく理解できる。
それぞれに、立場があり熱い情熱がある。
決してわがまま女の話ではない。自分の気持ちに純粋に忠実に生きることは正しいのではないだろうか。
ジュード・ロウが抑制した演技で渋い。
キーラ・ナイトレイは官能的な美貌の人。
アンナが若き恋人と舞踏会で踊るシーンがよかった。
うっとりするような豪華なドレスに身を包んだアンナ。
恋が始まる期待と不安を、たゆたうようなワルツ風の舞曲が巧みに表現している。
☆舟を編む
2012年、本屋大賞に輝いた 三浦しをん著「舟を編む」の映画化。地味で真面目な日本映画だが、最後まで引っ張り込まれた。
主演は 松田龍平と宮崎あおい。
松田龍平の「超まじめくん」ぶりが良い。
脇を固めるのは 加藤剛、オダギリジョー、小林薫、八千草薫、池脇千鶴、渡辺美佐子、伊佐山ひろ子・・・
と、芸達者な役者たち。たまに登場する猫のトラさんが可愛い。
新しい辞書を製作するある編集部のお話です。
言葉好き、文字好きにはハマるかもしれない。
出てくる人皆、善人というのもほっとする。
松田龍平があおいちゃんにラブレターを送るシーンが良い。
口下手な彼はまるで果たし状のような筆書きのラブレターを送ってしまう。あおいちゃんは泣きながら抗議する。
「こんなの、いらないから言葉で伝えて」
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やがて彼は小さいがはっきりした声で、彼女を見つめ
「好きです・・・」と言う。