今朝のリキ

朝の散歩に出かけようとしたら
雪が降ってきた

冷たいアスファルトを歩くリキの背中に
粉砂糖みたいに雪が舞い降りる

広っぱに着いたあたりでは、吹雪のようにあたりがミルク色にけむるほど

その頃リキの背中にふりかかる雪は、
まるでティンカーベルの魔法の粉
西部劇や明治時代の学生さんが着るマントのようなリキの黒い背中にキラキラしてる

びっくりするほど大喜びで駆け回るリキ

冬の狼の血だね

名残惜し気に家路につく頃
雪はすっかり白玉みたいにリキの体中にくっついてた