いつもの誰も居ない夜更けの散歩
いつものようにちいさな橋のたもとに差し掛かると
夜目遠目からでもイケテル風の若者がアタマを抱えてしゃがみこんでいる
その横には、彼より少し大人びたさっぱりした感じのオンナのヒトが
ちょっと突き放したひいた風情で立っていた
揉め事かね?別れ話か?使い込みか?ご苦労なこったね・・・
通り過ぎようとしたら
シンちゃんが、落ち込みの彼に気づいて
するする伸びるリードを伸ばすだけ伸ばして
ハンパなロールパンもどきのシッポをピリピリ振って寄っていった
急にアクマに豹変する超外面のイイシンちゃんを用心しいしい
伸びるリードの目一杯先で様子をリキと並んで見ていたら
彼は、気配に気づいて暗い顔をあげて
気だるそうにチチチッとシンを呼んだ
シンは喜んで彼に近づきカオを見上げ
シッポをふりながらしゃがんでいる彼のひざに顔をうずめた
彼は静かにシンちゃんのアタマをやさしくたくさんなぜた
・・そんなとこでいいかね?
シンのリードを引っ張って合図すると
妻夫木似の彼はアタシを見てニカッと笑った
アタシも片方の口角だけキュッと上げて返して
葉桜の茂る夜道を家路に向かった
知らないうちにいろんな任務ってあるんだねっシンちゃん!
いつものようにちいさな橋のたもとに差し掛かると
夜目遠目からでもイケテル風の若者がアタマを抱えてしゃがみこんでいる
その横には、彼より少し大人びたさっぱりした感じのオンナのヒトが
ちょっと突き放したひいた風情で立っていた
揉め事かね?別れ話か?使い込みか?ご苦労なこったね・・・

通り過ぎようとしたら
シンちゃんが、落ち込みの彼に気づいて
するする伸びるリードを伸ばすだけ伸ばして
ハンパなロールパンもどきのシッポをピリピリ振って寄っていった

急にアクマに豹変する超外面のイイシンちゃんを用心しいしい
伸びるリードの目一杯先で様子をリキと並んで見ていたら
彼は、気配に気づいて暗い顔をあげて
気だるそうにチチチッとシンを呼んだ

シンは喜んで彼に近づきカオを見上げ
シッポをふりながらしゃがんでいる彼のひざに顔をうずめた

彼は静かにシンちゃんのアタマをやさしくたくさんなぜた

・・そんなとこでいいかね?
シンのリードを引っ張って合図すると
妻夫木似の彼はアタシを見てニカッと笑った

アタシも片方の口角だけキュッと上げて返して
葉桜の茂る夜道を家路に向かった
知らないうちにいろんな任務ってあるんだねっシンちゃん!
