昨日隣で近々工事があるから・・・って連絡がきた
そんで色々考えてて・・・
地盤もなんだか沈下してるしさ
ここら辺も色々地ならしだのなんだのしなきゃなんなくなったら・・・
なにがなんでも立ち会って庭に埋めてあるムギの骨はGETしなきゃ・・・って
でも長患いのバアサンだったし・・
焼いたら骨もあとかたもなくなっちゃったアタシの母親みたいになにもなくなちゃってるかなぁ~
なんて思ったりしたんだ・・・
それからしばらくして
夜の散歩に行くことにした
庭でひとしきり星空を眺めて路地に出たら
白いネコがスルスルって佐藤さん家のガレージに入っていった
白い猫って皆ムギに見えるよなぁ~
って後姿を眺めてた
ら!真っ白じゃないじゃん!尻尾は茶色の縞々!!!!!!
ムギと一緒じゃん!
えぇええ?!そんなネコここらに居た???
中年っぽい結構しっかりした体つき・・・
もっとよく見せてよ!顔見せてよ!
って思ったら
また出てきたけど
絶対に完璧に後ろ姿しか見えないポジション取で通り向こうに足早に去ってった
追いかけたけど、ラーメン屋の駐車場にさっさと入っていっちゃった
ムギ!ムギ!って呼んでみたけど そりゃぁ振り向いてもくれないわな・・・
でも・・あんな子いるんだなぁ~ってしみじみしながら歩いてたんだけど・・・
・・・違うよね・・あれはムギだよ
アタシの骨が溶けてなくなるわけないでしょう!
バッカじゃないの・・相変わらずね・・あんたって・・・
ってアタシの前に見せにきたんだよね・・・
そうだよ・・・あれはムギだったんだよ
豆まきの晩だもの・・・
ヤツならやりかねない・・・
でもさ・・・今度は顔みせてくれたらうれしいな・・・
なんて言ったら
ふん!!っ図々しい・・ってムギはきっと怒るだろうね・・
なにしろ豆まきの夜・・・
ムギに逢ったんだ・・・・