細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

水俣病犠牲者慰霊祭

2012-05-02 21:53:48 | 国会活動

5月1日の慰霊祭に出席してきました。その後、昨日は、関係団体の皆さん、語り部の皆さんから話を聞き、今日は関係施設を訪問してきました。

改めて強い衝撃を受けたのは、患者の皆さん、中でも胎児性患者の皆さんの人生です。生まれながら、もしくは幼くして発病し、不自由な生活を余儀なくされてきた方々。懸命に話をして下さった患者の皆さんの言葉、そして表情を忘れることはできません。そして、そうした方々を懸命に育ててきたご両親。「自分の子どもだったらどうかと、考えて下さい」と口にした80歳を超えたお母さんに、返す言葉はありませんでした。

忘れてはならないのは、患者さんたちの生活を支えてきた支援者の皆さんの存在です。支援者の皆さんの中には、国や自治体に対して、私が決断した特別措置法の申請の期限についても、厳しいご意見をお持ちの方がおられます。しかし、企業や行政が十分な対応をしてこなかった水俣病の歴史の中で、人生を懸けて患者の方々と共に生きてきたは、そうした支援者の皆さんです。血縁も地縁もないこの地にやって来て、人生を捧げて水俣病問題に取り組んでこられた人たちを私は心から尊敬します。

これまで認定されてこなかった被害者の方々の救済を定めた特別措置法の申請の期限は、7月31日。これからも、徹底した周知活動を行います。ただ、それは水俣病問題の終わりではありません。患者の皆さんが、少しでも穏やかで充実した人生を送って頂くために、ご家族や支援団体の皆さんの力も借りて、国はできる限りのことをやる責任があります。もう一度、そのことを考えたいと思います。