トイレのライバルの復活おめでとう！

身障棟の女子トイレには三つの便座がある。
入口近くのは便座の高さが一般的で、壁についている縦の手すりとコールボタンが右側。
真ん中は低い便座で、縦の手すりとコールボタンが左側。
一番奥が真ん中と同じ低い便座で、入口や真ん中にはないウォシュレットつきで、縦の手すりとコールボタンは右側。
私の重要条件は低い便座。
縦の手すりもウォシュレットもほとんど使わないのでどうでもいいが、コールボタンは右側の方が届き易い。
低い便座と、座って右側に来るコールボタンということで、いつも一番奥の便座を使わせてもらっている。
もう一人この一番奥の便座でないとダメな人がいて、起床後や食事の後などトイレに行くと、ほとんどどちらかが入っていて、どちらかが待たされる。
そのトイレのライバルのような彼女が先日足を痛め、２日程入院して、帰ってからも安静を言い渡されていたようで、トイレにも行けなかったようだ。
お陰で私は一週間余り一番奥のトイレの女王様でいられた訳だが、いつでも入れるようになったトイレの便座に座って、彼女のことを思っていた。
トイレに入れない間は紙パンツを替えてもらっていたようだが、そんな時ってどんな気分だろうな？
人生経験豊富な先輩だから、こんなことも慣れっこかなぁ。
ところが今朝起きてトイレに行ったら、一番奥の便座に彼女が座っていて、待たされた。
だけどなぜかこのトイレのライバルの復活が嬉しい。
トイレに行けるということは元気な証拠。
これからも“待ちつ、待たれつ”のトイレのライバルの関係を続けて行こうね。