サンポールドヴァンスは、小さな中世の村好きの私が、コートダジュールの旅で、一番行きたいところだった。。
フランス人のゆったりした時間の過ごし方は憧れではあるが、悲しい日本人の性で、やはり時間を気にしてしまう。
だから今日はこちらを先にして、時間があればヴァロリスでよかったのだが、連れてきてもらっているので、わがままは言えない。
駐車場からもすたこらさっさと、ゆっくりしているアンリ夫妻を置いて、先に先にと急ぐ私。何しろすでに15時を過ぎているのだ。
広場から少し進むと、門がありそこから一気に景色が変わる。
いつもこのような村に来ると、何も見なくてもただ歩いてるだけで、幸せな気分になれる。
しいて言えば、観光客用のお土産店がこんな小さな村でもあるのが気になるが、まあそれを見ながら散歩するのも、楽しいと言えば楽しい。
あれ、アンリ夫妻はどこ?どうやらかなり先を急いでしまったようで、後ろからついてくると思っていたが、姿が見えない。
と思っていたら、電話が鳴った。「どこにいるの?そこでじっとしていて」と言われてしまった。
うまく合流でき、またゆっくりと歩を進める。
小さなカフェのある広場も、こんなに素敵なのだ。
盆栽のようなものも見られる↓
少し歩いたところで、イタリアンジェラートの美味しそうな店があって、休憩することになった。
ああ、この二人のおかげでこんなところに来ることができて、本当に幸せだと思った。
彼らとは一番古い付き合いなので、何も気兼ねがないのが嬉しい。
日本人の友人となら、私の場合こんなふうに旅行は出来ないだろう。
そんなことを、美味しいジェラートを食べながら思うひとときだった。
そして、シャガールが眠る丘のほうまで上がっていく。
ここからの景色も絶景だった。
帰り道も夕日がきれいで、この旅の締めくくりに本当に素晴らしい場所だった。
有名なレストランらしいところも通った。
メニューが出ていて、星がついているレストランだが、もちろんパリに比べるとずいぶんリーズナブルで、「頑張れば手が出る」とアンリたちもチェックしていた。
いつか再訪することがあれば、予算を残しておきたいと、ちらっと私も思った。
そんなサンポールドヴァンスを後にして、またアンチーブへと戻ってきた。
振り返ると↓
そして彼らとの最後の夕食だった。
いよいよ、明日はパリへ戻る日だ。名残を惜しみながら、彼らとの時間を楽しむことにする。