フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

とうとうシャガールも眠るサンポールドヴァンスへ来た。

2021-08-07 21:56:18 | 2016年秋の旅行(パリ・コートダジュール)

サンポールドヴァンスは、小さな中世の村好きの私が、コートダジュールの旅で、一番行きたいところだった。。

 

フランス人のゆったりした時間の過ごし方は憧れではあるが、悲しい日本人の性で、やはり時間を気にしてしまう。

だから今日はこちらを先にして、時間があればヴァロリスでよかったのだが、連れてきてもらっているので、わがままは言えない。

 

駐車場からもすたこらさっさと、ゆっくりしているアンリ夫妻を置いて、先に先にと急ぐ私。何しろすでに15時を過ぎているのだ。

広場から少し進むと、門がありそこから一気に景色が変わる。

いつもこのような村に来ると、何も見なくてもただ歩いてるだけで、幸せな気分になれる。

しいて言えば、観光客用のお土産店がこんな小さな村でもあるのが気になるが、まあそれを見ながら散歩するのも、楽しいと言えば楽しい。

 

あれ、アンリ夫妻はどこ?どうやらかなり先を急いでしまったようで、後ろからついてくると思っていたが、姿が見えない。

と思っていたら、電話が鳴った。「どこにいるの?そこでじっとしていて」と言われてしまった。



うまく合流でき、またゆっくりと歩を進める。

小さなカフェのある広場も、こんなに素敵なのだ。

 

 

盆栽のようなものも見られる↓

少し歩いたところで、イタリアンジェラートの美味しそうな店があって、休憩することになった。

ああ、この二人のおかげでこんなところに来ることができて、本当に幸せだと思った。

彼らとは一番古い付き合いなので、何も気兼ねがないのが嬉しい。

日本人の友人となら、私の場合こんなふうに旅行は出来ないだろう。

そんなことを、美味しいジェラートを食べながら思うひとときだった。

そして、シャガールが眠る丘のほうまで上がっていく。

ここからの景色も絶景だった。

 

帰り道も夕日がきれいで、この旅の締めくくりに本当に素晴らしい場所だった。

有名なレストランらしいところも通った。

 

メニューが出ていて、星がついているレストランだが、もちろんパリに比べるとずいぶんリーズナブルで、「頑張れば手が出る」とアンリたちもチェックしていた。

いつか再訪することがあれば、予算を残しておきたいと、ちらっと私も思った。

そんなサンポールドヴァンスを後にして、またアンチーブへと戻ってきた。

振り返ると↓

そして彼らとの最後の夕食だった。

いよいよ、明日はパリへ戻る日だ。名残を惜しみながら、彼らとの時間を楽しむことにする。

 


ヴァロリスのアトリエ、ここでピカソは描いていたのだ。

2021-08-07 15:13:32 | 2016年秋の旅行(パリ・コートダジュール)

今日は、南仏観光最終日で、念願のサンポールドヴァンスに行ける。

午前中は、ピカソゆかりのヴァロリスという町に行くらしい。陶器の町としても知られている。

 

街を歩きながら、ピカソのアトリエまで行く。

まず、その前にピカソ美術館に立ち寄った。三度目の正直で?さすがに、開館していた!!

小さな美術館だが、日本にインスピレーションを感じたと思われる作品があり、実際に直島のオブジェで人気がある作家・草間彌生の作品もあった。

アンリ夫妻は知らなかったようなので、少し説明をした。

フランス人は本当に直島が好きだが、こんな小さなところにも、と私は驚いた。

アニエスは、実際絵を描いたり粘土でオブジェを作ったりもするので、興味深くみていた。

出口を出て帰ろうとしたとき、この館の職員?掃除とか?の人?、と話をした。

彼は少しイタリア人ぽい感じがしないでもなかった。とても陽気で、明るく、こちらがフランス語がわかるかどうかなど全く気にせずフランス語で話しかけてくる。

こういうこと、実はフランスで今までも結構ある。フランス人は英語で話してくれないと嘆く日本人もいるが、これは差別どころか、まさしく、フランス人と思って話しかけてくれているということなのだ。

このような人に出会った時、会話の中身が理解できなくても、一気に距離が近くなり、とても嬉しいことである。

そして、ピカソのアトリエの方へと向かう。

休憩時間に重なってしまったため、先にお昼を食べることにした。学校の食堂の様なセルフの店だったが、なかなか美味しかった。

ここで、「タルタルステーキ」という牛肉のたたきを頼んだアニエスは、なんと、焼いてほしいとリクエストしていた。生が好きで食べるものだと思っていたが、中が半生のように焼いてもらっていた。こんなリクエストができることにも驚いた。

アトリエは、なるほどここでピカソが作品を画いていたのかという感動があった。建物が古いが良く保存されていて当時のことが実感された。

帰り道に骨董店をのぞいた。

その店主と話をしていると、なんと、かなり前らしいが彼は東京に住んでいたことがあると言い、話が盛り上がった。

何も買わなくてもこんな話ができて、本当に貴重な思い出だ。

 

フランス人は話を始めると本当に長い。

最初の美術館もアトリエも骨董店も、楽しい時だったものの、内心少し心配していた。

 

サンポールドヴァンスに行けなくなったらどうしようと思い始めていた。

アンリに正直に言うと、「大丈夫。心配ないよ。」という。

そうは言ったが、その時すでに15時を過ぎていた。

本当に大丈夫かな。

 

 


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