自然農あさゆふ通信

谷沿いの小さな集落に移り住んで15年。
山と川に囲まれた田畑や自給生活の様子など、自然農のある暮らしを綴ります。

「自然農・いのちのことわり」から独立しました

2019年12月29日 | 自然農・いのちのことわり

 

 

自然農を学びはじめてから

12年が経ちました。

 

3年目から田舎へ移り住み、

古い家を修理しながら暮らし始め、

家の前の田畑で自然農の実践。

 

自然農の学びの場では、

いつの間にかお世話役となり、

7年目には新しい役目として、

自然農の田畑における具体的問題と解決を集めて、

皆で共有するという取組みをスタートしました。

 

 

 「自然農・いのちのことわり」というサイトを開設し、

手探りで、皆様とともに歩み、

もうすぐ 6年が経ちます。

 

この間に、時代も大きく変化しました。

 

気づいてみれば、

自然農に取り組む方々も、

田畑では手作業で栽培をしつつ、

スマートフォンを片手に、

情報収集や情報発信をされるような、

そんな時代になりました。

 

 

 

投稿型サイトを利用して、

皆で情報を分かち合い、

自然農での栽培を確実にしていく。

どんな問題がおこっても、

必ず解決できる道筋が見えてくるまで。

 

途方も無いような取り組みにも思え、

どのように進めれば良いものか、

悩みながら、歩んできました。

 

皆さんからの投稿があまりに少ないと、

この取り組み自体が忘れ去られてしまいそうで、

賑やかしのつもりで、

管理者ブログとしてスタートしたのが、

このブログです。

 

 

 

自然農の田畑では、

お米も、野菜も、果物も、

ゆっくり育ちます。

 

芽が出てから、

しばらく、

毎日じっと見ていても、

いつまでたっても小さいままのことがあります。

 

・・・大丈夫なのかな? 

こんなに育ちが遅かったら、

もう駄目なのかも?

と、思うことがあります。

 

でも、ある時から、ぐんぐんと勢いよく育ち、

どんどん花を咲かせ、

勝手に成長していく姿に

驚かされることがあります。

 

小さい時に成長を急がず、

しっかりと根を伸ばし、

必要な力を蓄えていたんだな、

と納得がいきます。

 

「自然農・いのちのことわり」も、

もしかすると

そのような在り方なのかもしれません。

 

 

私たちの自然農の取り組みは、

人類の長い歴史から見れば、

まだ始まったばかり。

 

これから人類全体が、

どんな方向へ向かうのかは分かりませんが、

今日も、地球のあちこちで、

静かに田畑に立ち、

土と、草と、太陽と、風と・・・

たくさんの生き物たちとともに、

取り組む人々がおられることに、

想いを馳せています。

 

 

当ブログは、

「自然農・いのちのことわり」のコンテンツから離れ、

独立して運営することになりました。

 

皆様のご投稿のひとつひとつが

クローズアップされ、

次につながっていくためには、

管理者の存在は目立たないほうが良いと

思うに至ったからです。

 

独立した形になりますが、

今まで通り、

「自然農・いのちのことわり」の紹介や、

うちの田畑のレポート等、

続けていきたいと思っています。

今後も、よろしくお願いいたします。


うちの田畑 2019月5月23日の様子

2019年06月03日 | うちの田畑

 

2019年5月23日の、うちの田畑のレポートです。

太陽が高く昇る時刻、家の前の田畑に向かうと、

すべてのものがキラキラ輝いていました。

 

手前は、完熟へと向かう裸麦。

その奥がネギ坊主。

右奥が定植したばかりのカボチャの苗で、

ウリハムシ対策の「あんどん」をしています。

あんどんの方法は、下記のページをご参照ください。

・瓜科野菜のウリハムシ(ウリバエ)による被害

 

こちらは、麦茶用に育てている大麦で、

品種は「春雷(しゅんらい)」です。

完熟までは、もう少しかな・・・。

収穫後、しっかり炒り上げるのは時間がかかりますが、

とっても美味しい麦茶ができます。

 

今年は、小麦が良く育ってくれています。

お米の裏作として、3.5畝の田んぼに全面ばら撒き。

品種は、「農林61号」と「みなみのかおり」で、

昨年の11月29日~12月8日にかけて、種を降ろしました。

その後は、見守るのみ。

収穫まで、何もしません。

 

田植え前に収穫に追われるので大変ですが、

お醤油も仕込みたいし、

最近はパンも焼いているので、

小麦はたくさんあったら嬉しいのです。

 

お米の苗床も、今のところ順調!

3.5畝の田んぼに対して、1×10.4メートルの苗床って、少し広過ぎですが、

まあ、いろいろあって多めに苗、育ち中。

今年の品種は、

あけぼの、緑米、籠神社の御新米(赤もち米)、タイの香り米、

そして友達から分けていただいた、ノギの長い白いお米です。

 

つづいて、端境期でパッとしない畑の様子をご紹介しま~す。

真ん中にゴボウの筋蒔き、両脇にレタス2種が、

ゆっくりゆっくり成長中です。

雨が降りましたので、その後レタスはぐんと育ちました。

 

終わりかけのキヌサヤ。

サヤはもう沢山いただいたので、後は、実をいただこうと思っています。

 

真ん中、手間が春蒔きの大根で、奥が人参って言っても、

何だかよく分かりませんね。

ごめんなさい・・・。

 

ポットで育てている、夏野菜の苗。

左は「じばいきゅうり」。この後、定植しました。

 

分かりづらいですが、真ん中の筋で育っているのは、生薬の「芍薬」です。

夏には、綺麗な花が咲くでしょうか。

楽しみです。

 

果樹のコーナーです。

左が「次郎柿」。

4年前(2015年2月)に苗を植え付け、一旦枯れてしまいましたが、また復活しています。

まだ一度も実りはいただけていませんが、今後を楽しみに見守っています。

右の2本が「スモモ」。

同じく4年前の3月に苗を植え付けました。

昨年から実りをいただいています。

とっても美味しかった。

今年は、どうかな?

 

田畑の真ん中には、大きな山柿の樹が2本、

ここに引っ越して来る前からありました。

少し前から木陰に、日本ミツバチの巣箱を置いています。

近づいてみましょう・・・ 

この時期、蜂さんたちは盛んに出入りしています。

脚に花粉を付けた子も、よく見かけます。

 

うちの獣害対策は、こんな感じです。

基本は、金属の支柱に対して、ロール状の金網を張っています。

上部は、猿対策として電柵になっています。

 

これで今まで、猪・鹿・猿は防げているのですが、

ウサギや狸等、小さめの獣が入ってしまったので、

目の細かい青いネットを張りました。

青いネットの下の部分は、金網やワイヤーメッシュを2重に、ずらして重ねて張っています。

具体的な方法は、下記のページの経験談を参照してください。

・うさぎ(小動物)対策

 

すごく魅力的な、アザミの蕾。

 

家の前には、蓮の鉢を置いています。

毎年、美しい花をいくつか咲かせてくれます。

今年も、その季節が近づいてきました。

 

これから農作業に忙しい夏がやってきますが、

身体に無理をせず、

心に潤いを絶やすことなく、

健やかに、元気に、平和に過ごしたいと願う、今日この頃です。


川口由一さんの稲刈り 2016年11月20日

2017年03月28日 | 川口由一さんの田畑

2017年11月20日

奈良県桜井市の川口由一さんの田んぼへ、

稲刈りのお手伝いに行ってまいりました。

 

早生種のお米(赤米・黒米・タイの香り米)は、

すでに稲刈りが済んで、はざ掛けしてありました。

 

小麦の苗も、綺麗に定植されていました。

小麦の移植は、今年が初めての挑戦だそうです。

 

たわわに実ったお米!

今日は、うるち米の

トヨサト、アケボノ、トウカイアサヒを刈ります。

 

 

・・・見事ですね!

 

まずは、川口さんが、

刈り方のお手本を見せてくださいました。

 

動きが軽やかで、とても手際が良いです!

 

続いて、私たちも並んで、

1人3列ずつ刈っていきました。

 

豊かに十全に美しく育っているので、

やはり刈る時にも、心がはずみます。

 

慣れている人たちばかりで一斉に刈りましたので、

どんどん進み・・・

 

あっという間に、刈り終えました。

 

いつものように、長い休憩をはさみながら・・・。

休憩中のお話も楽しみで・・・。

 

極晩生の緑米(むかって右端)は、

まだ茎が青く瑞々しさがあるので、

刈るのは後日にされるそうです。

 

藁を束ねる作業と並行して、

こちらでは稲木を立てる作業をしてくださっています。

 

束ねた稲わらを、稲木にかけていきます。

 

途中でパラパラ小雨が降ってきたので、大急ぎでした。

全部掛け終えてからなら、降っても良いのですが、

掛けている途中に濡れてしまうのは、

ちょっと困るのです・・・。

 

幸い、小雨はすぐに降りやみ、

無事にすべてのお米を、はざに掛け終えました。

壮観!!

本当に豊かな実りですね。

 

最後は、毎年恒例の逆上がり大会です。

川口さんの逆上がりも、美しく決まりました!

 

今回も、楽しく作業させていただきました。

そして大変勉強になりました。

ありがとうございました。


うちの田畑 2016月11月17日の様子

2017年02月01日 | うちの田畑

 

2016年11月17日の朝、

家の前の畑に向かうと、

うっすら霜がおりていました。

 

 夏草の亡骸と、幼い冬草に包まれ、

うっすら霜をまとう、

サニーレタス。

ああ・・・また、この季節がやってきたね。

 

 お日様が山の影から顔を出すにつれて、

霜がとけてゆきます。

 

 

たいへいさんが、里芋を収穫してくれていました。

 冬の間の、大切な食べ物。

芋穴に貯蔵して、長くいただきます。

 

里芋の手前の元気な葉っぱは、菜花です。 

このあたりで長く栽培されてきた種をいただいたので、大事につないでいます。

秋から冬の間は、間引いてザクザク刻んで、

お好み焼きにしていただいています。

とても美味しいです。

春になったら、蕾もたくさん出てくれることでしょう。

 

 

田んぼの畦まわりに育った大豆。

 昨年は、ほとんどネズミと猿に食べられてしまったけれど、

今年は、いろいろ対策をして、

元気に、たくさん実りました。

わあーい、お味噌を仕込もう!

お醤油も仕込もう!

お豆腐も作ろう!

 

 

お野菜いろいろ元気です。

 

天王寺カブ。

可愛いし、美味しいし、大好き。

 

六条大麦「春雷(しゅんらい)」の芽が、出ていました。

お家で炒った麦茶、すごく美味しかったので、

増やそうと思って、多めに種をおろしました。

 

玉ねぎの種取りに挑戦中・・・。

以前に一度、失敗しています。

今回は、うまくいくかなー?

 

山東菜も、元気。

 

今年は、ほぼすべてのアブラナ科野菜の種を、

10月に入ってから降ろしました。

ダイコンサルハムシ対策です。

お蔭で、被害は少なくおさえることができたと思います。

 

ダイコンサルハムシ対策については、下のページをご参照ください。

→ ダイコンサルハムシによるアブラナ科の被害

 

お鍋にかかせない、春菊。

これは、うちでは虫に食べられないなあ・・・。

 

さあ、今日は稲刈りの続きをするぞー!

 

 

完熟した品種から、順番に刈っています。

 

 今日刈ったのは、モチの赤米です。

 

「名前は知らないけど、イノシシにもカメムシにも強いよ」と、

知人から分けていただいて、つないでいます。

 

今年になって、別の友人が、

「籠神社(このじんじゃ)の御神米(ごしんまい)なのでは?」と、

教えてくれました。

 

籠神社の御神米は、うちでもカメムシに吸われません。

ありがたや~。

 

ノギが長くてフサフサした姿が、

とても豊かに美しく見えます。

 

別のお米(うるち米)ですが、稲玉がついているのを発見しました。

コウジカビの塊。

 

極晩生の緑米は、

まだ生き生きして茎が青く、瑞々しさがありますので、

稲刈りは、もう少し後にします。

 

 稲刈りに夢中になって、

ちゃんとお昼ご飯を作る時間が無かった・・・。

オムレツサンドに、

自家製マヨネーズをのせて、

畑で摘んだレタスとルッコラをギュッと挟んで、

いただきまーす。

 

スローフードなのか、

ファーストフードなのか、

よく分かりませんが・・・。


自然農に取り組まれている皆さまへ

2016年10月19日 | 自然農・いのちのことわり

 

自然農に取り組まれている皆さまへ

 

皆さまは、朝に夕に、野に立たれ、

太陽、風、雨、嵐…自然の恵みを肌で感じ、

木々、草々、花々、虫、鳥、獣…たくさんのいのちに親しまれ、

お米や、お野菜や、果物のいのちと向き合われ、

お健やかな日々をお過ごしのことと思います。

 

 

 

私も、自然農で

お米や、お野菜や、果物の栽培に取り組んでいます。

 

 

 

 

豊かな自然のなかに身をおくこと、

精一杯に身体を働かせ、心を働かせて作物を育てること、

季節ごとに、色とりどりの美味しい実りをいただくこと、

どれもが幸せなことで、

感謝の日々を過ごしています。

 

 

 

けれども、やはり、

順調にいかないことも、多くあります。

自然農で確実に作物を育てることができるようになりたいと、

深く願っている者です。

 

 

 

皆さまも、田畑に立たれ取り組まれる中で、

ときに問題に直面し、対応に悩まされることも、

おありなのではないでしょうか。

 

 

 

大地に降ろした大切な種が、芽を出さない…

芽を出したのに、虫に食べられてしまう…

病気になってしまう…

元気に育たない…

草に負けてしまう…

枯れてしまう…

委縮してしまう…

倒れてしまう…

実りが悪い…

実ったのに、虫や鳥や獣に食べられてしまう…

草を刈り過ぎて失敗した…

 

 

 

天候に応じることができない…

気候に応じることができない…

土質に応じることができない…

 

 

 

効率よく作業できない…

疲れてしまう…

適期に作業できない…

保存がうまくできない…

種採りがうまくいかない…

 

 

 

本当にいろいろなことが、あります。 

 

でもまた、その一方では、

 

たまたま、うまくいった…

経験するうちに、気づいた…

教えていただいて、分かった…

苦労の末、応じられるようになった…

努力して、コツを得た…

ちょっとした工夫で、効率が上がった…

観察することで、見えてきた…

 

その様なご経験も、きっと、おありなのではないでしょうか。

 

 

 

そんな失敗や、苦労や、成功の数々、

創意工夫や、気づきの数々は、

お一人お一人の大切な財産であると同時に、

自然農に取り組む私たち皆にとっても、

大切な宝物です。

 

 

 

「自然農・いのちのことわり」では、

自然農を実践するなかで直面するいろいろな問題と、

その解決策を集めて掲載しています。

 

 

 

自然農実践者である川口由一さんが、

自然農を実践するなかで直面するいろいろな問題や解決策、

気づきや工夫の数々を集め、整理し、

実践者がともに分かちあうことの必要と、

そしてこれから後に続かれる方々へも

手渡してゆくことの必要をお感じになられ、

この取り組みはスタートしました。

 

 

 

一人一人の経験を、

自然農に取り組む人々の「共通の財産」にすること…。

やがて、寄せられた様々な対処法を普遍性のある内容に整理し、

自然農に取り組む人々の「道案内となるような書物」にまとめること…

を、目的として取り組んでいます。

 

 

 

この取り組みは、

自然農に取り組まれている皆さまからのご投稿により、

成り立っています。

 

 

 

ご縁あって、自然農に取り組まれている

あなたのご経験談も、お寄せいただけませんか?

 

こんな問題があって、困っている・・・

 このようにして、うまくいった(失敗した)・・・

こんなふうに試みている、工夫している・・・

栽培を重ねるなかで、感じていること・・・

聞いた話だが、こういう方法が良いらしい・・・

 

・・・等々、お気軽にお寄せください。 

 


  

皆さまよりお寄せいただくご経験談を、

ひとつひとつ、大切にします。

ひとつひとつ、よく読んで精一杯理解し、

丁寧に編集し、

皆さまのもとへお返ししたいと思います。

 

分かち合い、ともに成長することを願いつつ、

心より楽しみに、お待ちしております。

 

自然農・いのちのことわり 投稿フォーム


うちの田んぼ 2016年9月7日の様子

2016年09月07日 | うちの田畑

お米の花ざかりの季節をむかえました。

手前から緑米、ハツシモ、赤米です。

田んぼの周囲では、大豆が元気に育っています。

 

稲の足元では、たくさんのカエル達が飛び跳ね、

稲の葉には、バッタや蜘蛛達が休み、

頭上では、トンボの舞が繰り広げられています。

 

 

お米も元気!

なのですが・・・

 

 

今年もまた、たくさん居るんですよね~、この虫が。

クモヘリカメムシです。

この子達は、お米が熟す前に、汁を吸ってしまうのです。

なんとか、実ってほしいのですが・・・。

 

私たちが、これまでに取り組んできたクモヘリカメムシ対策については、

自然農・いのちのことわり「クモヘリカメムシによる被害」のページを、ご参照ください。

 

 

 こちらの赤米は、長い芒(のぎ)に守られているため、

カメムシも、お米の汁を吸いにくいようで、毎年ちゃんと実ります。

 

赤い穂が風にゆられる姿は、本当に美しいです。

 

美しく、強い上に、

この赤米でついたお餅は、最高に美味しいんですよ!

 

野菜畑からも、豊かな実りをいただいています。

二人だけでは食べきれませんので、

食べてくださる方々と、分け合っています。

 

夏の日々が、少しずつ過去となり、

虫の音も響いて、そろそろ初秋の空気ですね。

皆様も、健やかな秋の日々であられますように・・・


川口由一さんの田植え 2016年6月18日(3)おまけ

2016年08月10日 | 川口由一さんの田畑

2016年6月18日(土)、川口由一さんの田植えのお手伝いの時、

お昼休憩をさせていただいた小屋には、

川口さんの絵画と陶芸作品が展示されていました。

 

心豊かな、美しい作品ばかり・・・

少しですが、お届けしたいと思います。

 

 

「涼気に 玉のクリ 初成り うれし」

 

 

川口さんは、20歳から40歳代の約30年間、

日々の生活に「創作」の時を持たれていました。

小屋に展示されているのは、その頃の作品です。

 

 

 

 

 

どれもが、優しいお人柄そのままの、温もりのある絵ですね。

 

 

「世の中は 変わり行けども さすたけの

君が心は 変わらざりけり」 良寛

 

「み仏の み法の道に かりにだも

契る心は 嬉しからまし」 良寛

 

 

自然の中に身をおかれて、

心の平安を、自らの成長を、本当の喜びを、

真摯に求めておられたのだな・・・と感じます。

 

 

清らかで、素朴な美しさを前にして、

私の心も洗われるように感じました。

 

 

最近もまた、絵筆をとられているとのこと。

今度は、新しい絵も観せていただきたいですね。

 

陶芸作品も、ありました。

 

 

 

優しさとともに、たくましさも感じます。

大地に立って生きておられる方の、

力強い作品ですね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれもが、観ていると、親しみがわきますね。

ものすごく美しいけれど、人を寄せ付けないような怖さが全く無くて、

心を和ませてくれるような、

大らかさ、ひたむきさ、可愛らしさ・・・、があると感じました。

 

 

 

 

緑に囲まれた簡素な小屋の中に、

さりげなく、美しいものが飾られていて・・・

この小屋で過ごす時間は、本当に心安らぐ時間です。

 

お野菜の種も干してありました。

こちらは大根の種。

 

エンドウ豆と、ソラマメでしょうか。

 

お天気にも恵まれたこの日、

田植えの勉強だけでなく、

たくさんのことを教えていただきました。

 

川口さん、ありがとうございました。

 


川口由一さんの田植え 2016年6月18日(2)後編

2016年07月25日 | 川口由一さんの田畑

2016年6月18日(土)、奈良県の

川口由一さんの田植えレポート、後編です。

 

朝の5:00に集合して、休憩を挟みながら作業をしました。

12:00頃から、順番にお昼休憩に入り、

小屋でお弁当の後は、お昼寝をしました。

15:00頃から起きだして、また田んぼへ。

 

暑い夏には、朝早くと、夕方に作業をして、

一番暑いお昼の時間帯には、お昼寝をして体を休めるのだと、

川口さんは、いつも教えてくださっています。

 

独り立ちしたばかりの、お米の苗たち。

草の中に、一本一本まっすぐに立っている姿が、ご覧いただけますでしょうか?

 

今年、川口さんの田んぼで植え付けられた品種は、7種類です。

うるち米が、トヨサト(中生)、アケボノ(晩生)、トウカイアサヒ(晩生)、タイの香り米(中生)。

もち米が、赤米(早生)、黒米(早生)、緑米(晩生)。

 

今年、川口さんの田んぼでは、

苗と苗の間を、ゆったり広く植えました。

 

 条間(すじま)は、すべて50センチ。

株間(かぶま)は、早生種(赤米・黒米)は、40センチ。

中生種(トヨサト・タイの香り米)と、晩生種(アケボノ・トウカイアサヒ・緑米)は、50センチ。

 

※条間(すじま) : 作物を植え付ける時、その列を条(すじ)と呼ぶ。条間は条と条の間隔のこと。

※株間(かぶま) : 条の一株ごとの間隔を、株間と呼ぶ。

 

苗と苗の間隔が広いということは、

植える本数が少ないということで、

どんどん作業が進み・・・夕方早くに終了しました!

 

今年の田植えは、川口さんとお手伝いの方々、合わせて10人で行いました。

作業はとても楽しくて、本当に勉強になりました。

教えていただいたこと、体験したこと、

少しでも多くの方にお届けできたらと思います。

 

苗の量は、丁度だった品種もあり、

余った品種もあり・・・。

 

今年、植え付けた面積は、約6.5畝(せ)です。

1畝(せ) = 10分の1反 = 100平方メートル = 30坪 = 1アール

 

苗は、極々小さいものだけ、2本一緒に植え付けましたが、

ほとんどが1本植えです。

 

豊かな大地の恵みを受けいだき、

すくすくと、元気一杯に育ってくれますように・・・!


川口由一さんの田植え 2016年6月18日(1)前編

2016年07月23日 | 川口由一さんの田畑

2016年6月18日(土)、奈良県へ、

川口由一さんの田植えのお手伝いに行ってまいりました。

 

集合は、朝の5:00。

田んぼには、すでに水が引き込まれ、

美しく畦塗りがされ、畦には点々と豆が植えられていました。

 

今年は、自然農に切り替えてから、38年目となる稲づくりです。

 

田んぼと畑の間のあぜ道に、日除けのパラソルを立てて、

まずは、腰を下ろし、お茶をいただいて、長い休憩からのスタートです。

 

川口さん 「皆さんのところは、どう? 田植えは?」

― 「まだ、始まっていません・・・」

 「やっと、麦の収穫が終わったところです」

 

田んぼの溝には、たくさんの ホウネンエビ が、泳いでいました。

冬の間、田んぼの土の中で、寒さと乾燥に耐えた卵は、

初夏、田んぼに水が入り、水温が上がると、一斉に孵化します。

 

こちらが田んぼ。

毎年そうなのですが、すごい草の量です!

ここに今から、幼いお米の苗を植えます。

今見えている草は、ほとんどが冬に栄えて夏は枯れていく草なので、

刈らずに、踏み倒しながら植えていきます。

 

苗床に苗を取りに向かう、川口さん。

右が、今から植える田んぼ。

真ん中の奥が、苗床。

左は、数年間、植え付けをしていない田んぼで、

今年から、畑として、手前側から少しずつお野菜を植え付けておられます。

 

元気に育った苗が、朝日を浴びてキラキラ輝きます。

鳥除けのために刺していた木の枝を、取り除きます。

質問 「鳥除けの枝は、ギリギリまで、置いておくのですね?」

川口さん 「そうしないと、アオサギが来て、苗を踏みつけてしまうことがあるのです」

 

苗は、厚さ3センチ程度の土を付けて、鍬ですくい取ります。

 

しっかり張っている根っこを、できるだけ損ねないように・・・。

それでいて、一本一本植えていく作業が、はかどるように・・・。

すくい取る深さは、重要です。

 

それぞれ持って来た苗箱に、苗を入れてもらいます。

 

まずは、川口さんが植えて見せてくだいました。

教えてくださった38年目の植え方は、

昨年、37年目の植え方とは、少し違いました。

 

植える部分の草を、少しかき分け、

ノコギリガマで、土に切れ込みを入れます。

 

手で土をめくり、植穴を開けます。

この時、宿根草の太い根があれば、取り除きます。

 

土を付けた苗を、植穴に入れます。

 

そっと置いて、軽く周りの土を寄せます。

 

1本の苗が、植え終わりました。

 

3年前と2年前は、8~10センチほどの、深い植穴を開けて植えました。

厚く積もった亡骸(なきがら)の層の部分に苗を植えてしまうと、

養分で根が損ねられて、稲の育ちが良くないという問題があって、それに対応するためでした。

 

亡骸の層 : 枯れた草々や虫たちの死骸が積み重なり、完全には朽ちていない層のこと。


  昨年も、草の層や亡骸の層が厚かったため、穴をやや深めに掘って植えましたが、

今年は、普通の深さなんですね・・・?

 

川口さん 「はい。亡骸の層が、完全に朽ちているので。

昨年の稲づくりでは、水を畝の上まで入れていたから、朽ちたのですね」

 

少し戸惑い気味の一同に構わず、

次々と植えていかれる、川口さんです・・・。

 

こうでしょう。

 

そして、こう。

 

あとは、こうするだけ。

 

これで終わりです。

 

最後は、周りの草を少し、戻しておきます。

 

昨年までは、草は広げたままで、株元は開けていたのですが、

植えた後、雨で株元が洗われて、根っこが見えがちになってしまうということがあったので、

今年は、草を少し戻し気味にするとのことでした。

「でも、ぎゅっと株元まで寄せ過ぎたら、駄目ですよ」

根元をしっかり覆ってしまうと、稲の分けつを妨げてしまいますので、

草を寄せるのは、軽めにします。

 

昨年までとの違いに、まだ少し戸惑い気味な、私たち。

そして、どんどん植えていかれる、川口さん。

「・・・こうでしょう。・・・それで、こう。・・・このまま、僕一人で、全部植えようか」

 

無駄が無く、軽やかな動きに、魅了されます。

 

本当に、一人で植え終わってしまいそう・・・。

 

さあ、私たちも、植えましょう。

皆、一列に並んで、一斉に一条を植えます。

その条が植え終わったら、水縄を一列ずらし、また次の条を一斉に植えます。

 

自然農では、条間(すじま)は40センチを基本としていますが、

今年、川口さんの田んぼの条間は、50センチです。

土地が豊かなので、ゆったりと植えれば、その分元気に大きく育つからです。

 

※条間(すじま) : 作物を植え付ける時、その列を条(すじ)と呼ぶ。条間は条と条の間隔のこと。

 

ヌマガエルかな?

 

川口さんの田植えは、

しばらく植えては、長く休憩し、

またしばらく植えては、また長く休憩します。

それぞれ持ってきた、手作りのお菓子などもいただきながら、

休息時間のおしゃべりも、また楽しみです。

 

日が高くなってきたら、お昼休憩に入ります。

一人ずつしか、シャワーを浴びられないので、

朝早く来た人から、順番に・・・。

 

~ この続きは、次回また、お届けしますね! ~


うちの田畑 2016年6月24日の様子

2016年07月15日 | うちの田畑

はじめまして。

ブログをはじめることになりました。

 

一番はじめは、2016年6月24日朝の、うちの田畑の様子から、

ご紹介します。 

 

手前が畑で、

奥は田んぼです。

田んぼの向こうには川が流れていて、

川の向こうは、山です。

 

桔梗の花が、開きました。

 

外側から葉をかき取って、

食べても食べても減らない、

サニーレタス、2種。

 

四葉(スーヨー)キュウリの、赤ちゃん。

 

つるを伸ばしはじめた、カボチャたち。

 

コスモスの芽が、出ていました。

 

ゴボウの種は、ゆっくり、ゆっくり、熟していきます。

 

若いゴボウと、若いナスは、お隣どうしです。

 

まだまだこれから・・・の、幼い冬瓜。

 

草の中に、ひっそり佇む、花オクラ。

 

サニーレタスの種、繊細ですね・・・。

 

うっかり花を咲かせてしまった蒟蒻。

たまたま交配したようで、実をつけました。

これ、どうなるの・・・?

 

こちらは、蒟蒻の新しい芽です。

ニョキニョキッと表れる様子は、楽しくなります。

 

田んぼでは、田植えの準備をしています。

 

お米の苗も、順調に育っています。

 

一日のはじまりに、こんなふうに田畑を見てまわるのも、楽しいです。

さあ、今から田植えの準備です。