みけの物語カフェ ブログ版

いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください。

1390「しずく193~戦いへ」

2023-06-02 17:28:15 | ブログ連載~しずく

 みんなは無言(むごん)で出された食事(しょくじ)を平(たい)らげた。そこへ、柊(ひいらぎ)あずみに月島(つきしま)しずくからテレパシーが届(とど)いた。あずみは感情(かんじょう)を抑(おさ)えて今どこにいるのか問(と)いただした。しずくは勝手(かって)なことをしたのを謝(あやま)ると、これからして欲(ほ)しいことを頼(たの)んだ。
 交信(こうしん)が終(お)わると、真(ま)っ先に神崎(かんざき)つくねが声を上げた。「今の、しずくからでしょ?」
 あずみは真顔(まがお)で答(こた)えた。「ええ、そうよ。あまりを助(たす)けに行くわよ。アキ、あなたもよ。あなたの能力(ちから)が必要(ひつよう)みたいなの。来てくれるわよね」
 アキは顔をこわばらせたが、「分かったわ。あたしも…がんばる」
 水木涼(みずきりょう)がアキの頭をなでながら、「よし、よく言った。私がちゃんと守(まも)ってやるからな」
 アキは子供扱(こどもあつか)いされるのがイヤなようで、涼から逃(に)げ出すと、「もう、やめてよね」
 月島貴志(たかし)があずみに駆(か)け寄(よ)ると、「僕(ぼく)もいいですか? 力(ちから)になりたいんです」
 あずみは肯(うなづ)いて、「もちろんよ。しずくも待ってるって言ってたわよ」
「えっ、姉(ねえ)ちゃん知ってるんですか? なんだ…。びっくりさせようと思ってたのに…」
 みんなは笑(わら)いに包(つつ)まれた。その時、ピンクウサギが現れた。あずみが言った。
「さあ、準備(じゅんび)して。私たちの戦(たたか)いの始(はじ)まりよ」
 みんなはてきぱきと準備を調(ととの)えた。あずみは千鶴(ちづる)に声をかけた。「後(あと)はお願(ねが)いね」
 千鶴は、「なに言ってるのよ。ちゃんと戻(もど)って来なさい。みんなもね」
<つぶやき>これからどんな戦いが待っているんでしょう。みんなは無事(ぶじ)に戻れるのか?
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