好きな色と似合う色が違ったり、
得意な仕事と実際にやりたい仕事が違って、
そのギャップに思い悩む場合もあります。
わかる。
それは、よくわかる。
しかし──……
『キャンプ用ランタン買ったつもりが、
実はアロマキャンドル用ライトだった。
本人(ライト)に何と伝えたら良いか……』
……という相談を受けた場合、
何と返せば良いのでしょう……
とりあえず。
母よ、そこはちゃんと確認して下さい。
良く読んだら書いてあるはずですよ……
「もう、いっそのこと、
外で使って楽しんだら?
それっぽいデザインなんでしょ?」
「この子はアロマキャンドルを
熱するつもりで我が家にやって来たの。
それなのに突然アウトドアな環境に
放り出されたら、戸惑うでしょ?」
我が子は現在進行形で戸惑っていますが……
「アロマ用として生まれたからには、
せめて初日くらい本来の役目を
経験させてあげたいじゃない?」
初日に本職を体験させた後、
翌日突然の配置換えという流れ。
逆に戸惑いそうな気もしますが──……
「そんなわけで、
アロマキャンドル作って」
ああ
そっちが本題ね
「せっかくの機会だし、
自分の好きな香りを探してみたら?」
「そう思ったんだけど種類が多くて……
迷った結果、我が子の香りにしようって」
「我が子の香りって……」
「いつも付けてる香水あるじゃない
オレンジの焼き菓子みたいなやつ」
あー……
自作の練り香水ね……
まぁ、材料はあるし。
愛用の香りを所望していると聞けば、
作り手としては悪い気はしないものです。
そんなわけで
小物入れとして使用していた、
キャンドルホルダーを持ち出して──……
愛用のアロマオイルを用意。
続いて仏間からロウソクを拝借。
適当に手折ってキャンドルホルダーに
投入したら、そのまま湯煎にかけて溶かす。
溶けたらアロマオイルを入れて固めるだけ。
今回はキャンドルウォーマーを使うから、
芯は要らないかも知れないけれど一応用意。
よし、完成。
材料は比較的シンプルですし、
アロマキャンドル作りは結構簡単です。
……暑さにさえ我慢すれば。
明日はコレを母親に届けて、
ついでに例のライトを見てこよう。
良さそうな感じだったら、
自分用に購入しても良いかも知れません。