お気に召したまんま。

美術館をさまよい、映画に涙し笑い、音楽に震え。さだまさしさんのファン歴41年目。唯一得意な家事は料理だけ。

目が覚めたら3月になっていた、1年前。

2021-03-02 | 今日の雑記帳
去年の3月2日に
集中治療室から一般病棟へ移りました。

たぶん意識は3月1日には戻っていたと
推測されるんですが
とにかくベッドに拘束されてたし
拘束がとけても経過観察で
昼か夜かわからない時間をたっぷり過ごしました。
(ICUには窓がない)

それで一般病棟に移って(窓際で明るい)
病室に入ってきた看護師さんに
「今日は何日ですか?」と聞いたら
「3月2日よ」と。

え〜!?
まる3日以上経ってるの!?
わたしの記憶では2月だったはず…

「昨日から全国一斉に臨時休校が始まったりして、大変なことになったのよ」

ナニ!?
ウチの息子はどうしてるんだ?

だいたいわたしが寝てた間
ちゃんとご飯食べてたんだろうか?

それから2/28にコンサートに行くことになってたから
待ち合わせに現れなかった上
LINEも電話もメールも返信のないわたしのことを
友人はどれだけ心配したか。
(その上チケットはわたしが持っていたため
友人はコンサートに入場もできなかった)

家族には、
携帯ないけどどうやって連絡しようか、、

でもまだ頭がぼんやりしていて
体も思うように動かなくて
ベッドですぐに眠ってしまいました。


午後になって
初めて主治医の顔を見て話を聞いて
自分が糖尿病になっていることを知りました。

夜になって夫が来て
屋外で倒れてそのまま意識がなく
近くの病院では手当てできなくて
この辺りでいちばん大きな病院に搬送されたこと。
血糖値が1200あって心臓が止まるかもと言われたこと。

自分の状況が大まかにわかってきました。

実家の父と弟が糖尿病で
インスリン注射が欠かせない生活をしているので
気をつけていたつもりなんですが
どうしてこんなことになったのか…

昼食も夕食も食べられたけど
考える力がどうにもまとまらなくて。

ただ、食事の前に必ず指先をパチンとして
ぷつっと少量の血液に機械を付けて
血糖値を測られること、
痛みは感じないくらい細い注射針で
インスリンを注射されること。

そのことで
「ああわたしは病気なんだな」と実感しました。


みんなになんとか連絡しなくちゃ…

そう考えながら消灯時間が来たら眠ってしまいました。



1年前の3月2日はそんな風に過ぎました。

今日ひたすら調子が悪かったのは
体が思い出したのかしら?


もうあんなことはゴメンだし
自分でコントロールすることも学んだし
いろんな数値は正常値になってるし
もう病室に戻ることはないんだけど。

3月2日になると
きっと思い出すんだろうなと思います。



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