「宅急便でーす。」
??
何やら酒が届いた。
あ、あいつか。
謎の送り主とは、
先月、大宰府に行きたいと駄々をこね、私を足代わりに使った、例のHの野郎だった。
更に修飾語を重ねるならば、御朱印収集が趣味で、今年息子が受験生で、スケベで、オッサンの頭頂部撮影をライフワークとしている、東京町田の元取引先、Hの野郎である。
中身を空けると、添え状が入れられている。
何がピロシ様だ。
私の名前はヒ・ロ・シ、HIROSHIだ!!!
何たる不躾さだ。
しかもである。
不躾な文面だけならいざ知らず、便箋を引き千切ったようなこの雑さはどうだ。
只の無礼さとは一線を画す 底無しの無礼 さである。
まあ、あれだ。
酒は貰っておいてやるけどな。