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Tシャツとサンダルの候

耳納連山北麓 紅乙女酒蔵&巨峰ワイナリー


耳納連山北麓には、紅乙女酒蔵と言う焼酎の蒸留所がある。

代名詞は胡麻焼酎。

一風変わったこの焼酎は、麦をベースに、ほんのりと胡麻の風味を加えたもの。

私の常備酒でもある。

場内には、売店や古民家レストランを併設、見学コースなんてのもある。

更に更に、

隣接して、巨峰ワイナリーまであるのだ。

無論、焼酎もワインも試飲OKだ。

これをパラダイスと言わずして、何と言うべきであろうか。


「雨、上がったぞ。紅乙女無くなりかけてるし、ちょいと行くか。」




ブイーーーン



紅乙女酒蔵到着。

場内の見学は初めてである。

買い物の前に一回りしてみよう。



アランビック蒸留棟。




現在、限定酒の蒸留に使用されているんだとか。




古民家レストラン【水縄茶寮】

箱根から移築されたとの事。

何と、築年代は安土桃山時代と言うから恐れ入る。

そうと聞けば、ちょっと中に入ってみたくなる。



三和土を上がると囲炉裏。

典型的な拵えである。



縁側のガラス戸は歪み硝子。

大正時代の物だそうだ。



食事は済ませてきているので、甘味セットなどを頂く。


『似合わん!』


なんて声には、耳を貸さぬ。



右は本社事務所。左は製造場との事。

無論、立ち入りは禁止である。



春野蔵。

初代社長の名前を冠した瓶詰工場だ。



河童の足跡を辿っていくと、




一見、教会と見違えてしまうような煉瓦造りの建物が現れた。

中からは、オカリナの音色が聞こえてくる。

どうやらここは、入れるようだ。



ステンドグラスが壁の各所に設置されている。

益々、教会そのものである。



明らかに違うのは、床にズラリと寝かせられたフレンチオーク樽だ。

ここは、焼酎の貯蔵庫だったのだ。



あのオカリナの音色は、このオジサンが奏でていたものだ。

貯蔵庫の案内をしてくれるという。


「初代社長は女性でしてね。」

「ああ、聞いた事ありますね。」

「薔薇が大そう好きやったらしかです。」

「ああ、それで、」


ステンドグラスのデザインが薔薇なのはそのためであり、


「そもそも、社名の紅乙女ちゃあ、社長が好きな薔薇の品種ちゅう事です。」

「ほほう。」



樽に書かれた有名人のサイン。


このオジサン、

現役時代は、某ケーブルメーカーに勤めていたと言う。


「そこって、俺の小学校の隣じゃなかですか。」(私)

「あらまあ、南小学校でしたか。」(オジサン)



オジサンに礼を言い、貯蔵庫を出る。




閑静な森の向こうには、白い建物が見える。

まるで、軽井沢のどこぞの別荘にでも迷い込んだみたいだ。

巨峰ワイナリーである。


と、その時、


先ほどの貯蔵庫の方から、オカリナが聞こえてきた。

それは、我が小学校の校歌だった。


ニヤリ


ちょいとオジサン。

洒落た事してくれるじゃないの。






左は売店、右が地下貯蔵庫である。




ちょっと入ってみよう。







流石にひんやりとしている。




売店へ上がってきた。

ヤツはまだ地下だ。


しめた!

今だ。



「試飲していい?」

「どうぞ、どうぞ。」


グビグビ


おやまあ、案外とスッキリしてるね。

巨峰とは思えぬドライな飲み口である。

いいじゃないか、これ。


「えーっと、これとこれ頂戴!」

「ありがとうございまーす。」


ヤツが戻ってきた。


「何か買ったと?」

「これ買った。因みに試飲した。運転できなーい。」

「てめえ・・・」



森の奥には、こんなお洒落なレストランもある。

中を覗くと、筑紫平野が見渡せる展望席がある。

次回はあそこでランチってのもありだな。



再び紅乙女へ。




紅乙女の売店。






ウヒヒヒ


目的達成。




「んじゃ帰るぞ、お前の運転で。」

コメント一覧

minou_yamatai
ウヒヒ
試飲しないと、どのボトルが好みか、分かんないですもんね。
corgi_yume
作戦勝ちですね(^^)v

のんべには
天国°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
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