見出し画像

Tシャツとサンダルの候

けなげに咲く


私の裏山とも言うべき明星山。


先月、


明星山から白金山に至る縦走路のある場所が、木材搬出のために拡幅されているのを知った。

その場所とは、よりにもよって金蘭の自生地だった。

ほんの僅かしかない自生地の一部が、ブルトーザーで削られていたのだ。


消滅の危惧を抱きつつも、


「金蘭は駄目かも知れんが、春蘭とエビネは間違いなく咲いとるぞ。」(私)

「行く!」(家内)




炭焼きコースから出発だ。




おっと、いきなりギンリョウソウだ。




去年より、随分と数を増やして、お出迎えだ。



では、

ここから先は、いつものように省略。



ワープ!



ハイ到着。

明星山だ。

ハクサンボク越しに、久留米の街を望む。



思った通り、頂上のエビネは見頃だ。


白金山方向へ縦走路を進む。



縦走路は、ホウチャクソウが目立つ。




トンボソウ



さて、この日の主題、金蘭自生地に近づいてきた。

無事で居てくれよ・・・・





あった!




去年とほぼ同数の金蘭が、逞しく成長していた。

無事だったのだ。



「削られたギリギリの所に、ちゃんと咲いとる。」

「けなげかあ。」



ひと安心である。

よかった、よかった。



更に縦走路を進む。



春蘭は、ほぼ終わり。




数株が、花を残すのみである。




コショウの実。

この状態でも、囓ったら辛いのだろうか?


「食べてみらんね。」

「断る。」



タラの木越しに鯉のぼりが見えてくると、




白金山山頂だ。


冷たいお茶で喉を潤す。

しばしの休憩の後、



「そろそろ、降りるか。」


縦走路をピストンで引き返す。


沢沿いまで降りてくると、メタリックグリーンに輝くトンボが。

今年、初トンボである。



蓮華の花咲く里に降りてきた。




懸念していた金蘭消滅は杞憂に終わった。

誠に嬉しい限りである。

だがしかしだ。

盗採により、ここ数年で明らかに数を減らしているのも事実だ。


「そこの土の菌でしか育たんのに。持って帰っても枯れるだけよ。」(家内)


この先いつまで、あの華やかな姿を見る事ができるだろうか。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「山を行く」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事