7月28日
私の北海道の旅も、最終盤を迎えつつある。
この日の主題は、帯広~ニセコ近辺への大移動である。
計画としては、
午前中は帯広界隈をウロウロとし、
良きところで、この旅で一度も口に入れていないジンギスカンを某有名店で食し、その後、大移動の手筈だ。
なので、いつものとおり8時過ぎに出立しようと考えていたのだが、朝から気温がグングンと上昇。
とても車の中には居られはしない。
7時前には出発である。
先ずはここだ。
前日の『なつぞら』ロケ地見学と言い、私は案外とミーハーなのだ。
駅舎
喧伝されている様に、張り紙で埋め尽くされている。
これって、強風が吹くたび、近隣の掃除が大変だろうな。
前日に訪れた、タウシュベツ橋梁や幌加駅の士幌線と同時期に廃線となった広尾線の駅舎である。
幌加駅が森に還ってしまった事を思えば、文字通り幸福な余生と言っていいかもしれない。
因みに看板には、
この地は元々幸震(サチナイ)と言う地名だったものが、次第にコウシンと呼ばれるようになり、
更に福井からの入植者が多かった為、「福」の一文字を取って「幸福」になったとある。
Happyと言う意味合いなど、土台からしてなかったようだ。
幸福駅と言えば、あそこにも行かねばならぬだろう。
【愛の国から幸福へ】
この両駅は、『恋人たちの聖地』というキャンペーンにより、暫くは随分と話題にも上っていた。
残念ながら早朝の駅には、カップルなど一人もおらず、怪しげなヒゲ親父が徘徊するのみである。
こちらはSLが止められている。
地名の由来は、「愛国青年団」という開拓民がこの地を切り開いた事による。
ここも、愛の国というイメージとは程遠いようだ。
こちらの駅舎には、当時の鉄道資料が展示されていた。
張り紙禁止になってるぜ。
あの張り紙はどうなってるんだ。
真鍋庭園へ移動。
いきなり「なつぞら」の世界が飛び込んできた。
天陽君のアトリエじゃないか。
どういう経緯でここに移転?
エントランス
真鍋庭園は針葉樹を中心とした、日本庭園、西洋式庭園、風景式庭園の大きく三つのゾーンに分かれている。
最初は日本庭園ゾーン。
次は西洋庭園である。
このゾーンの周回路は芝である。
オカッパ頭のように最下部の葉を切りそろえている。
これが風景式というのかな。
これはモンスター庭園だそうだ。
木が可哀想としか思えぬが。
暑い!
汗びっしょりだ。
こんな時はこれだ。
ん?
あれはもしかして、
エゾリスである。
カフェのオネエサンに、
「近寄っても逃げない?」
「餌を食べてる時は、大丈夫です。」
近づいてみると、
『なんだこのオヤジ、怪しい。』
とでも思っているのだろうか。
種を落として固まってしまった。
気の毒なので、テラスへと戻ってやるか。
気温は容赦なく上がり続ける。
北海道も本格的な夏の訪れである。
帯広は庭園の町だ。
他の庭園なども見学する予定だったが、この暑さだ。
急遽キャンセル。
帯広を離れる事にした。
よって、ジンギスカンもキャンセルである。
スワローに乗り込み、大移動開始である。
途中の寿司屋で食ったちらし寿司。
椀物と小鉢も付いて700円!
大満足である。
お風呂は定山渓温泉鹿の湯
ホテルのお風呂で850円とちょっとお高い。
浴場へは、2階から立派な階段を降りて行く。
少しゴージャスな気分だけは味わえる。
宿泊は望羊中山
wifi室内のみ
走行距離289km 累積走行距離2900km