Tシャツとサンダルの候

髭オヤジ、若者の前で歴史を語る。



昨日。

山仲間&キャンプ仲間でもある大学の先輩と待ち合わせの為、久留米市役所へ。


「取り敢えず、ご飯食べましょうか。」(先輩)



20階展望喫茶あおぞら。

前回、家内とここに食べに来た時は、あいにくの大雨。

自慢の展望を楽しむ事は出来なかった。

だがこの日は、晴れ渡る青空である。

筑紫平野を存分に楽しみながらのランチとなった。


「今日は私が奢りますから。」(先輩)

「そうでやんすか。そんじゃ遠慮なく。何にしようかなー。」(私)


今回の私のオーダーは、トマトソースチーズハンバーグ(500円)

飲み物も、100円で追加できる。


トローリ


ウヒヒ


これで美味しくなけりゃ、おかしいでしょうよ。





さて、

何故私が、偉そうに先輩に昼飯を奢らせていたかと言うと、


福岡に住むこの先輩。

数年前に退職され、暫くはリタイヤ生活を満喫されていた。

が、

またぞろ仕事の虫が疼いてきたらしく、つい最近、若者就労支援の久留米のNPO団体に参加するようになった。

そしてこの日は、この就労支援センターに集う若者達の、町内清掃ボランティアの日なのだ。



これがそのチラシである。

町内清掃をしながら、久留米の歴史探訪をすると言うものだ。



誠に結構な話である。

大変素晴らしい企画と言うべきだろう。

ただ問題が一つある。

その歴史の語り部が、あろう事か、この私になっていると言う事である。



暫く前に、

「7月22日に街歩きしませんか。知り合いも来ますんで。江島さんに久留米の歴史でも紹介して貰えると助かります。」

先輩の言葉が脳裏に蘇ってきた。



こういう事だったのね。

まあ、仕方ない。

ほかならぬ先輩の頼みだし、何より暇で仕方ないし。

チーズハンバーグで手を打ちましょうかね。


先ずは市役所前の篠山公民館からスタートである。

画像は、公民館長から、花壇の雑草を抜いてほしいとのリクエストで、草むしりしている私。

盗採している不審者にしか見えないが、決してそうではない。


ボランティア活動の後は、近くの久留米城址に移動。

そろそろ私の出番のようだ。


「では、江島先生から、この城の歴史について話して貰います。」(先輩)

「先生は止めて下さい!それでは始めましょうかね。えーっと・・・」(私)


見ず知らずの人々の前で、偉そうに講釈を垂れると言うのは、ひょっとしたら初めてではなかろうか。


「戦国末期、この城を本格的に築城したのが小早川秀包で、彼はクリスチャン大名であり・・・」

「と言う訳で、小早川秀包の後、築後国主になったんが田中吉政で、こんな逸話が・・・」

「田中家改易の後、幕末まで久留米を領したのが有馬家。」

「この有馬家と言うのが、代々見栄っ張りで有名で・・・」


何だか絶好調である。

このまま明治以降に突入し、3時間ぐらい話してもよかったのだが、目の前の若者達を見ると、猛烈に退屈しているのは明らかである。

あと数分間も続けたら、退屈のあまり気絶する者すら出て来るやもしれぬ。

猛暑日でもあるし、そろそろお開きにした方が良さそうである。


「と言う所で、ここで終わります。」


全員の意識があるうちに、予定の30分で講義を終える事にした。




後ほど、先輩からLINEでメッセージが届いた。


〈次回は是非、ブラエシマで(笑)〉





お断りします

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