今年もこの山に登る季節がやって来た。

四王寺山。
山の名称は、幾つか連なる山の総称である。

特筆すべきは、山全体が古代の山城と言う事。

全周を土塁と石垣が取り囲む。


土塁の傍らにこんもりとした盛り上がりがある。
四王寺山を構成する山のひとつ、大原山の頂上だ。
こんなに山頂感がない山も珍しい。

今回、家内とその姉達と一緒である。
女3人寄ればの例え通り・・・
いや、何も言うまい。
下手な事を言えば、木っ端微塵になるに決まってるからだ。


小石垣
土塁が作れない谷間は、石垣が積み上げられている。

太宰府口城門跡
いくつかある城門のひとつ。

城門の礎石
ここから太宰府まで旧道が伸びる。

増長天礎石群

鏡池
決して水が涸れないのだそうだ。

岩屋城跡
この山城は戦国期の城。
高橋紹運の籠城戦は、あまりにも有名である。

城跡からの大展望。
筑紫平野の彼方には有明海が見渡せる。

大石垣

百間石垣
最後に、この日の目的、

春を告げる妖精、セリバオウレンである。

花弁の直径は1cmにも満たない。
あまりに小さく、老眼の身にはファインダーを覗いても、ピントが合ってるかどうかの見極めが難しい。

と、
自分の未熟さ故の不出来を、さりげなく言い訳しておく。







何はともあれ、春がやって来た。