久しぶりに晴れ渡った九州の空。
となれば、少しお出かけをしたくなる。
「阿蘇に行くぞ。」
ここは根子岳の山懐。
南阿蘇ビジターセンター。
その裏に広がる阿蘇野草園を散策。
ヤマホトトギス
ハガクレツリフネ
「ほれ、水玉がついたミズタマソウば撮らんか。」(家内)
「あ、はい。」(私)
.
フシグロセンノウ
ここのヒゴタイは、そろそろ終わりのようだ。
ジャノメチョウ
近くを通りがかったビジターセンターの方が、声をかけてくれた。
「何かお探しですか?」
「ブルービーって、、、どうです?飛んでますか?」
幸せを運んでくれるという青い蜂、ルリモンハナバチ。
この野草園でも見られるらしい。
ここに来たのは、実はそれが目的だったのだ。
「あー、はいはい。例年ですと、そことか、あそこら辺でよく見かくっとですが・・・」
「ふんふん。」
「今年はまだ出てこんですね。長雨のせいでしょうかね。」
「あらまあ。」
残念!
他の蜂ならたんといるのに。
これはなんだろう?
マヤラン
シオカラトンボ
九州ではあまり見ない、シロバナゲンノショウコ。
場所を変える。
葉祥明美術館である。
葉祥明と言う作家を、私は知らない。
「葉祥明って、知っとった?」(私)
「知っとるっさい。熊本出身の有名な絵本作家たい。」(家内)
館内には、多数の原画が展示されている。
作品を見終わり、展示室のドアを開けると、
そこには、青々とした草原が広がっていた。
葉祥明を知らない私が言うのもおかしいが、
この草原を切り取った風景や出来事が、多くの作品に生かされている。
その中には、ブルービーをモチーフにしたキャラクターとかもいたりする。
そう、
実際にここは、ブルービーが飛び交うポイントなのだ。
だが、
「いえ、今年はまだですね。長雨のせいでしょうか。」(美術館職員)
ビジターセンターと寸分違わぬ答えが返ってきた。
キハダカノコガ
蜂に擬態しているらしい。
ゲンノショウコより一回り大きいけど。
わからん。
ナンバンギセル
菩提樹へと続く道を上る。
ツリーハウス
葉祥明の物語の主人公の名が冠された丘。
結局、2か所ともブルービーとは会えずじまいである。
そう簡単にはいかんか。
まあいい。
また来ればいいさ。