「馬レバーが手に入ったぞ。喜べ!」
帰って来るなり、私に『喜べ』と命令する家内。
確かに以前は、特定の店なら比較的容易に手に入った馬レバーだが、
最近は、とんとお目にかかれなくなった。
ヤツが威張り散らすのも無理はない。
「そうか。でかした。ワーイ!」
となると、問題は今宵の酒だ。
馬レバーのお相手をさせるなら・・・
最近、私の酒棚は充実している。
「テーブルの上に並べて検討しよっと♪」
「あー、邪魔。やめんか!」
ヤツからどんな罵詈雑言を浴びせられようと、断じて並べるのだ。

右から、
高千穂の幻の米焼酎【暁】
一番のお気に入りで、常時在庫の球磨焼酎【極楽】
最近ハマっている、同じく球磨焼酎の【秋の露黒】と同じく【秋の露蔵】
そして、先日遊びに来た弟から貰った芋焼酎【さつま寿】である。

入手困難な焼酎で、ふるさと納税の返礼品でやっと手に入ったらしい。
よし、お馬さんの相手はお前に決めた。

「ほれ、切ったぞ。」(家内)
おー、ようこそいらっしゃいました。
しばらく見なかったけど、お元気でしたか?

さつま寿をロックグラスに、
トクトクトク

では、
グビリ
トロリとした飲み口。
口に含むと上品な甘さが広がり、芋の風味が後から遠慮がちに追いかけてくる。
そして、

これだ。
生姜醤油で頂く。
コリ
このコリコリ食感。
たまんないね。
そんでもって、追いかけるように、
グビ
ク――ッ!