雨がそぼ降る昨日、
何故か私の口は蕎麦の口である。
「蕎麦食いに行くぞ。」
早速、よく行く髙良山の麓にある店へ向かうも、
「定休日か!」
「オッチャン、なんしよっと。」
「忘れとったたい。まあいい。あそこがあるけん。」
気を取り直し、そこから5kmほど東へ走り、もうひとつの馴染み店へ。
「ここも定休日だってよ。」
「うう、そんじゃ次の・・・」
更に5kmほど東へ走るも、
「定休日やん。オッチャン、持っとるねえ。」
「えーい、こうなったら意地じゃ。とことん行ったる!」
最早、蕎麦難民である。
最終的に20kmも走ったろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/27/77f952a02add05c57471133cb84bd490.jpg)
「あったぞ。営業中だ!」
「やれやれ。」
またもや冒頭から話が長くなった。
要するに、長い長い店探しがあって、どうにかこうにか蕎麦屋に辿り着いたと言う話である。
いや、まだ油断は出来ぬ。
思わぬトラップが待ち構えているやも知れぬ。
「今売り切れました」なんて事も、今日ならあり得る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/73/76081236683d341bb565b388e4ef9148.jpg)
おずおずと注文したら、ちゃんと食べられるようだ。
どうやらこれで、やっと蕎麦にありつけそうだ。
ティッシュを細かく刻み、紙吹雪にしてまき散らしたい気分だが、店主に摘まみ出されるのがオチである。
黙って料理が来るのを待つことにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/37/63f7f87bae2a7e0e5d2c52b136a9139c.jpg)
「お待たせしました。郡上御膳でーす。」
蕎麦は当然として、天麩羅7品、更に麦とろ飯まで。
ボリューム満点である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/36/f30e57f429b36c7d5e3ddb6f8859a53d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/f9/539ca36db84cfc978446adb1cf27452d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/7c/21f5bd02559cfff0004a1a41ba770347.jpg)
当然、蕎麦からだ。
ズズズ
苦労した分、殊更美味いぜ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/ac/5765c6040b3233b373ff599a5ff986c2.jpg)
サクサクプリプリのエビ天も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a4/3751aab252db58dd15368ffb644b7c96.jpg)
最後に麦とろ飯だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/ee/0a07289a024f647466d9c88e68db177d.jpg)
ご馳走様でした。
「ここにして良かったな。」
「ふん。こんな遠くまで来て。最初に市内に引き返しとけば、蕎麦屋の一つくらい直ぐあったろうもん。」
こ、これでいいのだ。