赤口号のドアミラーは、殊の外視界が狭い。
後方の死角の範囲が、他の車種と比べ、明らかに広く、
車線変更する際には、何回もひやりとした経験がある。
もっと広角なミラーに、替えられないものか。
ネットを検索してみた。
一点だけ適当なものが引っかかった。
先日それが送られてきた。
段ボール箱を開けてみると、無造作に二枚のレンズが入っているだけ。
取り付け方法はおろか、一切の商品説明もない。
レンズには、左右すら表示されてないのだ。
手に取ってみれば、純正ドアミラーに接着するしかないようだが、
そのための、両面テープ等の接着剤の類いも入っていない。
凄まじい不親切さである。
段ボールに貼られた発送元のラベルを見れば、ハングル文字。
ははーーん。
妙に納得した。
自分で考えるしかないようだ。
広角レンズなので、湾曲しているのは理の当然だ。
これを湾極度が違う純正レンズに、コンタクトを嵌めるように装着せねばならない。
両面テープでは、いかにも心許ない。
ガラスとガラスの隙間を埋める接着剤は・・・
うーーーん
そうだ!
ガラスならガラス屋さんだ。
自動車ガラスの接着剤なら、曲面でも容易に接着できるし、絶対に剥がれない。
昔の取引先の自動車ガラス屋さんに行ってみた。
「あ、江島社長!お久しぶりです。」
「おう、元気にやってる?ところで、こればくっつけてくれんね。」
「あー、なるほど。分りました。」
実際は、接着剤が乾くまで一泊が必要で、翌日引き取りに行ったのだが、
そこははしょり、
ピッタンコ
「おー、有り難う!いい感じや。」
早速駐車場に戻り、以前の見え方と比べてみた。
これが純正ミラー
後方マンションは、途中階までしか見えない。
左側には、別のマンションの一部が見えている。
コンタクト装着後。
後方のマンションは屋上まで視界に入り、その向こうのマンションまで見えている。
左側のマンションに至っては、一棟全てが視界に。
コンタクトレンズ、大正解!