日 時 :2016年6月4日(土曜日) 晴れ 風速8~10m
場 所 :不忘山(1705.3M)ふぼうさん 宮城県白石市福岡八宮字不忘山
パーティ :24名(一般参加 12名 ガイド協会会員 12名) 宮城蔵王ガイド協会主催登山
不 忘 山 :別名御前岳ごぜんだけと呼ばれ、蔵王連峰ざおうれんぽうの南端に大きく突き出した三角錐の峻峰。岩石が積み重なって出来た山頂は、付近に樹木がないことと相まって高度感あふれ 360度の展望が得られる。蔵王連峰の中では比較的古い時代の生成といわれ、コニーデ型火山特有の美しい裾野を南東に広げている。
コースとタイム(山行形態:白石スキー場駐車場からの周回)
白石スキー場駐車場(7:45)→ 白石女子高山小屋跡地(8:10)→ 不忘の碑(10:25~10:35)→ 不忘山(10:50~11:00)→ 南屏風岳みなみびょうぶだけ1810㍍(11:50~12:20 ランチタイム)→ 水引コース入口 → 水引平みずひきだいら(13:20~13:30)→ 水引入道みずひきにゅうどう1656㍍(13:50)→ 大日向おおひなた(14:05)→ 登山口(15:50)→ 白石スキー場駐車場(16:25)
当日の不忘山案内図(赤破線が辿った道) 活動時間 8:40 活動距離:13.45㌔ 高低差:996㍍
スタート地点の広々とした白石スキー場駐車場
白石女子高山小屋跡地から先の本格的な登山道
良く整備された登山道に賑やかなエゾハルゼミの声が響く
一息付くのに持って来いの弘法清水(飲水の水場は無い)
展望の開けたガレ場まで登って来ました
硯石すずりいしコースと合流地点 不忘の碑から見たカエル岩
不忘の碑前から望む霞んで見える吾妻連峰あずまれんぽう
不忘山山頂へと続く滑り易いザレ場の上り坂
屏風岳びょうぶだけ1825㍍(左端)から水引入道へと続く稜線と後烏帽子岳うしろえぼしだけ1681㍍(中央奥)
三角点標石(三等三角点)の建つ不忘山山頂
登山道脇に咲くこの日お目当てのユキワリコザクラ。(花弁がしおれた花も多い)
アルペンムード満点の南屏風岳へと続く稜線
多くの登山者ですれ違う危険な急斜面岩場に緊張が走る
ピラミダルな山容が美しい不忘山を振返る
登山道脇に咲くハクサンイチゲ(蕾も多く今月中旬まで花が楽しめそう)
南屏風岳手前から望む朝日連峰あさひれんぽう
南屏風岳山頂から望む残雪の月山がっさん1984㍍ ズームアップ
登山道正面に見える蔵王連峰 最高峰熊野岳くまのだけ1841㍍
水引コース入口付近から振返って見た南屏風岳
水引入道コース分岐点の案内板
下る途中で見たシマウマ模様の南屏風岳火口壁
水引平へと下る急斜面
小湿原と池塘によって多くの植物が育まれる水引平(クロサンショウウオの卵が沈む池塘)
ガレ・ザレ場が広がる大日向分岐点
細身のブナ樹林帯に覆われるジャンボリーコース
神嶺林道の水引入道登山口まで下りて来ました
◆この日お目当てのユキワリコザクラ◆
ユキワリコザクラ(雪割小桜):サクラソウ科サクラソウ属の多年草。東北地方から北海道の高山や海岸の岩場などに生え、高さは5~15センチになる。「ゆきわりそう」の変種で葉は広卵形、基部が急に細くなり6月から7月ごろ花茎を伸ばし淡い紅紫色の花を咲かせる。
◆当日出逢ったユキワリコザクラ以外の印象的な花々◆
ヒロハヘビノボラズ・レンゲツツジ・アズマギク・チゴユリ
ミヤマキンバイ・コイワカガミ・シラネアオイ・アヅキナシ
ミヤマオダマキ・クロミノウグイスカグラ・ハクサンイチゲ・ハクサンチドリ
ヒメイチゲ・アズマシャクナゲ・チングルマ・コメバツガザクラ
ゴゼンタチバナ・ツルシキミ・ミネズオウ・オオカメノキ〈ムシカリ〉
ムラサキヤシオ・ミヤマハンショウズル・イワウメ・ナンゴクミネカエデ
サワフタギ・タニギキョウ・ツクバネソウ・シロヤシオ〈ゴヨウツツジ〉
ヤマツツジ・コケイラン・ツマトリソウ・サラサドウダンツツジ
当日の様子
雲一つ無い青空が広がりました。集合場所の白石スキー場駐車場には次々とツアー(不忘山・水引入道花巡り)参加者が集まって来ます。主催側代表挨拶後、コース概要と花の状況を説明、班(3つの班)ごとに分かれ 軽いストレッチ体操からのスタートとなりました。今回は、参加メンバーの体調確認をはじめ、ツアー全体のペース配分に注意しながらの登山です。スキー場のゲレンデ左側沿いに続く緩やかな坂道をゆっくりと登って行きます。やがて、本格的な登山へと変わる白石女子高山小屋跡地へとやって来ました。ここで水分補給と体温調整に靴紐緩み等の確認を促し、標識に従い展望の無い雑木林の坂道をゆっくりと登って行きます。登山道も次第に急斜面へ、水場の無い弘法清水で一息入れます。弘法清水からは更に急な登りが続きます、焦らずゆっくりと登って行きます。途中のガレ場からの展望を楽しみ、更に登ると間もなく硯石からの登山道と合流し 不忘の碑前へと飛び出します。ガイドによる不忘の碑の説明を聞いた後は、岩を縫う様にザレ場を登り、右手にこれから辿る稜線が見えて来ると間もなく不忘山山頂へと到着。山頂で集合写真撮影後、少し風の強い山頂を後に屏風岳へと向かいます。オーォ、かわいーぃ、お目当てのユキワリコザクラです、稜線上にコザクラロードが出来ていました。しおれた花弁も多く、花の見頃は過ぎていました。いよいよ岩場の痩せ尾根斜面、足元に注意し手を使い慎重にゆっくりと下ります。やがて登り返しから、月山の見える南屏風岳へとやって来ました。参加メンバーの疲労を考慮し、ここでランチタイムとなりました。相変わらず吹く強い風を背に、ランチ中、ガイド仲間との楽しい花談議に花が咲きました。下山は屏風岳の急斜面を下り、池塘の有る湿原のオアシス 水引平で休憩です。大日向手前の岩場に咲くイワウメに感動し、大日向分岐からは長い長いジャンボリーコースを下ります。ツアー参加者からの、林道はまだですかの質問を何度か聞き、もう確認の声も無くなったころ林道へと下りて来ました。駐車場に戻る頃には、問題無く帰れた事への安堵感にホッとする自分がいました。
過去の記録:2011春 2012冬 2012春 2013冬 2013夏 2014春 2015春
往時(片道:35㎞ )
自宅出発(6:15)→国道113→県道12→県道254→県道51→みやぎ蔵王白石スキー場(7:10) 時間は途中コンビニ買出し含む
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