日 時 :2017年7月21日(金曜日) 曇り時々晴れ
場 所 :秋田駒ヶ岳(1637.4M)あきたこまがたけ 別名:男女岳おなめだけ 三角点名:駒ヶ岳(一等三角点)1637.09M
岩手県岩手郡雫石町橋場国見温泉
パーティ:単独行
秋田駒ヶ岳:秋田県仙北市と岩手県岩手郡雫石町に跨る活火山で、十和田八幡平国立公園の南端に位置する。全国に数多い駒ヶ岳のなかで最も高山植物の豊富な山として知られる。山頂部には北東-南西方向に2つのカルデラが並び、本峰の男岳おだけや火口丘の女岳めだけ、寄生火山の男女岳おなめだけからなる。各地の駒ヶ岳と区別するために秋田駒ヶ岳と呼ばれ、地元では「秋田駒あきたこま」とも呼ばれ、昔は女人禁制の信仰の山であった。
コースとタイム(山行形態:登山口からの一部周回)
国見温泉駐車場(6:55)→ 横長根よこながね(7:55) → 小岳こだけ分岐(8:30)→ 横岳よこだけ(9:05~9:20)→ 八合目休憩所(10:10~10:20)→ 浄土平(11:20)→ 男女岳(11:40~11:50)→ 阿弥陀池(12:00~12:25 ランチタイム )→ 男岳おだけ(12:50~12:55)→ 駒池〔ムーミン谷〕(13:45)→ 小岳分岐(14:05)→ 国見温泉駐車場(15:00)
当日の秋田駒ヶ岳案内図(赤破線が辿った道) 活動時間 8時間3分 活動距離:14.96㌔ 高低差:833㍍
国見温泉入口の広々とした登山者用駐車場(国見地区公衆トイレ ≒ 20台駐車可)
ブナ原生林に続く良く整備された登山道
長い階段を登り切った先の横長根(主稜線)
樹林帯を抜け第二展望台から背後に見た田沢湖
強風の中、大焼砂と呼ばれる火山砂礫(コマクサ群落)の滑り易い道が続く
ガスに覆われる広々とした横岳(1582.7㍍)山頂
登山道脇に咲くハクサンシャクナゲの花々に癒されます
ガスが切れ、かわいい焼森やけもり1551㍍の姿が見えて来ました
終盤を向えた風に揺れるコマクサと男女岳シルエット
急な石段の下りから小沢を渡る
北側に望む印象的な姿が特徴の乳頭山(1477.5㍍)
山頂へのアクセスに最も良い駒ヶ岳八合目(八合目休憩所・公衆トイレ・駐車場・バス乗り場等有り)
一般向けでない荒々しく変化に富んだ旧道コース
滑り易く崩れ易いザレ場のトラバースが続く
雪が遅くまで残る花々の楽園、浄土平まで登って来ました
男女岳山頂への急な階段が続く
大パノラマにトンボが飛び交う男女岳山頂(辺りはガスに覆われ時々展望有り)
阿弥陀池小屋へと石段を下る
花が見頃のゼンテイカ(ニッコウキスゲ)に覆われる男岳の裾野
可愛らしい祠と鳥居が祀られた男岳1623㍍山頂
五百羅漢手前から望む女岳めだけ1512㍍(1970年噴火)
標高は低くくても、独特の火山地形が高山帯を造り 駒池へと続く花の木道
ムーミン谷と呼ばれる岩カールの迫力とお花畑を振り返る
火山砂礫の道へ変わると登って来たコースとの合流はもう直ぐ
◆ この日お目当てのエゾツツジ ◆
エゾツツジ(蝦夷躑躅)は、エゾツツジ属またはツツジ属の落葉低木である。アジア北東部とアラスカ、日本では本州北部(早池峰山・岩手山・秋田駒ヶ岳)と北海道の高山に分布する。高山の過酷な環境のため、高さ10-30cm程度にしかならないが、れっきとした樹木である。葉は3cm前後で、縁に繊毛がある。7-8月頃、枝先に直径3-4cmの紅紫色の花を1-3個咲かせる。花冠は5裂し、上弁には暗褐色の斑点がある。花柄にも、細かい毛がある。北海道で最初に採集されたことが、和名の由来となっている。
◆ 当日出逢った花々 ◆ 拡大はクリックしてネ!
ミヤマコウゾリナ・アオノツガザクラ・ムシトリスミレ・シラネアオイ・ハクサンフウロ
ミヤマキンポウゲ・ヨツバシオガマ・マルバシモツケ・ゼンテイカ・オノエラン
ヤマハハコ・イワイチョウ・タテヤマリンドウ・エゾシオガマ・カラフトイチヤクソウ
ヒナザクラ・ショウジョウバカマ・トウゲブキ・ウサギギク・コバイケイソウ
ミヤマカラマツ・オニシモツケ・ウラジロヨウラク・ハクサンチドリ・シロバナニガナ
モミジカラマツ・ハクサンシャクナゲ・ミヤマダイコンソウ・イワガラミ・アカモノ
イワブクロ・ハクサンシャジン・ミヤマホツツジ・ミヤマハンショウズル・オトギリソウ
シラタマノキ・ゴゼンタチバナ・タカネニガナ・ミヤマウスユキソウ・コマクサ
チングルマ・コイワカガミ・ウゴアザミ・オオバキスミレ・シロバナトウウチソウ
当日の様子
国見温泉に近づくにつれ、青空が所々に見えて来ました。公衆トイレ設置の登山者用駐車場は広く、既に数台の先客の車が停められています。奥の温泉建物右手に、秋田駒ヶ岳登山口の標識が設置され、標識に従い緩やかな坂道を上って行きます。良く整備された登山道は徐々に急な上りへと変わり、やがて秋田駒外輪山の尾根へと変わります。樹林帯を抜け、黒っぽい火山砂礫の上りは遮るものの無い強風で、足元に咲くコマクサも風に靡いていました。我慢どころの坂道も、ハイマツに石楠花の道に変わると間もなく横岳山頂です。ガスの流れる山頂から更に北へと下ると、直ぐ先がお椀を伏せた様な姿の焼森でした。石段の急斜面左右に紫ピンクのツツジ?、可愛く奇麗ー!オーッ咲いています、何年振りでしょうー?エゾツツジです。八合目休憩所でひと休み後、荒涼とした変化に富んだ旧道コースを慎重に上って行きます。湿原の広がる広々とした浄土平に抜けるともう大変、チングルマにエゾツツジ、ヒナザクラにウサギギクの花園。男女岳へと足を伸ばし、阿弥陀池の西端に広がるお花畑は、多くの登山者のくつろぎの場所となっていました。温かいコーヒーを飲みながら花畑テラスでのんびりとランチタイム、至福のひと時です。多くのニッコウキスゲとエゾツツジに囲まれた男岳から、五百羅漢を下り駒池の有るムーミン谷へ。高山帯の湿原に木道とお花畑、岩カールに独特の火山地形迫力が人気の場所となっている様です。今回も沢山の花々に出逢え、楽しく穏やかな一日に感謝の山旅でした。
来た道(片道:251㎞ )
自宅出発(3:05)→国道4→県道39→名取高舘 熊野堂線→国道286→仙台南IC 東北自動車道→盛岡IC→国道46→県道266→国見温泉駐車場(6:45) 時間は途中休憩1回と朝食を含む
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