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日 時 :2016年6月27日(月曜日) 晴れ
場 所 :流石山(1912.5M)ながれいしやま 福島県南会津郡下郷町しもごうまち野際新田のぎわしんでん
パーティ :単独行
流 石 山 :那須連峰西側の裏那須と呼ばれる地域に有る山で、福島県と栃木県の境界に位置している。初夏には斜面をニッコウキスゲが彩ることで知られた花の山である。
コースとタイム(山行形態:登山口からの一部周回)
登山口駐車場(7:00)→ 鏡ヶ沼かがみがぬま西側分岐(7:15) → 鏡ヶ沼(7:55)→ 鏡ヶ沼東側分岐(8:20~8:25)→ 須立山すだてやま 1720M(8:40~8:55)→ 鏡ヶ沼東側分岐(9:05)→ 大峠分岐(9:30)→ 三本槍岳さんぼんやりだけ1916.9M(9:45~10:00)→ 大峠分岐(10:10)→ 大峠(11:15~11:35 ランチタイム
)→ 流石山(12:25~12:40)→ 大峠(13:30)→ 登山口駐車場(14:00)
当日の流石山案内図(赤破線が辿った道) 活動時間 7:01 活動距離:13.46㌔ 高低差:639㍍
車が3.4台停められそうな林道終点(旧会津中街道)
刈り払いが終わったばかりの広々とした登山道(正面が須立山)
透明度が高くモリアオガエル生息地 鏡ヶ沼
沼から先は背丈ほどの高さの笹で足元が見えない(鏡ヶ沼を振返る)
鏡ヶ沼東側分岐から見た鏡ヶ沼
明るく快適な尾根歩き
360度の展望が広がる須立山山頂(正面は三本槍岳)
山頂から望む旭岳[赤崩山]あさひだけ1835.2㍍
山頂から望む小白森山1563.1㍍(左手の凸)と大白森山1642㍍(中央)に鎌房山1510.2㍍(右手)
大峠分岐手前の急な上り坂
三本槍岳山頂手前の最後の登り
登山者で賑わう三本槍岳山頂
山頂から望む那須連邦最高峰 茶臼岳ちゃうすだけ1915㍍(右手)
大峠へと続く展望の良い尾根
登山道両脇に咲くシャクナゲの花
幾つかの小さな地蔵尊が祀られた大峠
わずかに咲き始めたニッコウキスゲの花々
花々に彩られる大峠山東斜面
アルペンムード漂う草原の気持ち良い尾根
広々とした流石山山頂
山頂から望む三本槍岳(左手)から茶臼岳(右手)へと続く稜線
雲に隠れはじめた大倉山おおくらやま
怪しい雲行きの中 大峠へと下る
大峠から先は樹林帯にトラバースが続く
石が敷かれた泥濘の多い林道(旧会津中街道)歩き
◆ この日お目当てのニッコウキスゲ ◆
ニッコウキスゲ(日光黄萓): ゼンテイカ(禅庭花)はキスゲ亜科の多年草。一般に「ニッコウキスゲ」の名前で呼ばれることが多い。花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれだし全国に広まった。 ただし、栃木県日光地方の固有種というわけではなく、ゼンテイカは日本各地に普通に分布している。
ハクサンフウロとニッコウキスゲのコラボ
◆ 当日出逢ったニッコウキスゲ以外の花 ◆
ウサギギク・ミヤマカラマツ・ハクサンフウロ・シナノキンバイ
モミジカラマツ・ニガイチゴ・ミネウスユキソウ・ヤマオダマキ
ギンリョウソウ・コメツツジ・ウラジロヨウラク・アカモノ
マルバシモツケ・ハクサンチドリ・ミネヤナギ・オニアザミ
ハナニガナ・オノエラン・ハクサンシャクナゲ(ピンク)・ナナカマド
イワカガミ・ツマトリソウ・ヤマグルマ・ハクサンシャクナゲ(白)
ベニサラサドウダン・マイズルソウ・ベニバナノツクバネウツギ・コケモモ
ヤグルマソウ・ゴゼンタチバナ・イチヤクソウ・シュロソウ
当日の様子:長い甲子トンネルを抜け 道の駅しもごう まで来ると、山頂周辺が雲に隠れた裏那須の山々が見えています。ヨロイ沢の橋から先は悪路となり、直ぐに広い登山口の駐車場へと到着です。歩き出した旧会津中街道、11年振りは微かな記憶の中でした。鏡ヶ沼へ、左手の階段を登り、奇麗に刈り払われた登山道をゆっくりと進んで行きます。朝の静かな森、小鳥の囀りだけが響き渡ります。やがて、明るい太陽に視界が開け、笹原の気持ち良い草原歩き。程なく鏡ヶ沼へと到着、静まり返ったカルデラ湖の湖面には、山の緑が奇麗に写っていました。エーッ、登山道の刈り払いはここまで⁈。沼からは、朝露に濡れ足元の見えない背丈ほどの笹藪の登りが待っていました。最後はロープ設置の滑り易いV字溝急斜面、コースで一番の踏ん張り所です。丁字路稜線に出るともう別世界、眼下に見える鏡ヶ沼、遠くの街並みに近くの峰々、もう最高、どこまでも展望は開けていました。直ぐ先に有る、須立山の広い山頂でのんびりとひと休み。山頂からは旭岳をはじめ、会津の山々が手に取る様に奇麗に見えています。爽やかな風を受け、樹林帯のアップダウンと岩場にトラバース、三本槍岳へと稜線歩きは続きます。やがて、大峠への分岐を過ぎると、ひと登りで登山客で賑わう三本槍岳山頂へと到着。山頂からは主峰の茶臼岳に日光連山、燧ケ岳、振返ると旭岳に猪苗代湖が見えています。展望を楽しんだ後、大峠分岐へと戻り、広く見通しの良い西側へと続く尾根を辿ります。両脇に咲くシャクナゲの花に癒され、大峠に近づくにつれ、カラマツソウにウサギギク、ウスユキソウの花達が稜線を彩っています。鞍部の大峠で軽いランチタイム、その後、ニッコウキスゲの咲き始めた坂道を登って行きます。オーォ、奇麗、奇麗、次々にキスゲの花が目に付きます。山頂への途中、下りて来た登山者からのクマ出没情報。雲が広がり、暗くなった流石山山頂を後に、急ぎの下山となりました。ニッコウクスゲは7月に入ってからが花本番、一足早く花を堪能出来た事に大満足の山旅でした。
過去の記録:三本槍岳
来た道(片道:178㎞ )
自宅出発(4:00)→国道4→国見IC 東北自動車道→白河中央スマートIC→国道294→国道4→国道289→南倉沢⇔観音沼森林公園(町道経由)→野際新田登山口駐車場(6:50) 時間には休憩1回と朝食にコンビニ買い出し含む
大峠の写真。何十年振りかで拝見しました。
高校生の時、アサヒグラフだったか思い出せもしませんが、大峠を紹介している写真があって、なぜか心惹かれ、一人旅。那須から登り、どこのピークも踏まず、大峠へ。三斗小屋に泊まり、会津に下りました。帰りの磐越西線の電車の中で、まだ歩くのか~という悪夢に魘された記憶があります。
思えば、私の登山の出発点が大峠でした。
ブログへのご訪問有難うございます。
標識は新しくなっても 中街道の分水嶺(大峠)は昔のままでした。
初めての裏那須訪問は 花園に稜線からの展望に感激、更には北東に聳える旭岳の姿(登攀欲)に衝撃を受けたものです。
裏那須は、私の未知の山への誘いの原点かも知れません。