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最近は時間があれば本を読んでいます。
先日図書館で借りてきた本のひとつ「てるてるあした」です。
作者は加納朋子さんです。
彼女の作品もいくつか読んでいます。
どの作品も優しくて厳しい彼女の想いが綴られています。
「てるてるあした」は親が多重債務で夜逃げすることになり、
高校は受かったのに入学することもできなかった少女が会ったこともない遠縁のおばあさんに預けられてのお話です。
不思議な町で色々な人との出会いがあり、そして不思議な出来事ありで物語は進んでいきます。
ユーレイなんかも出てきて、謎解きの要素ありながら、感動の結末へとなります。
結末というよりは始まりという展開の終りなのですが‥
けっこう泣きました。
実は夕べは眠ってしまうまでこの本を読んでまして、
朝起きて家事をしなければと思うのですが、ふと手にしてしまって
最後まで読みきってしまいました。
作中のおばあさんの手紙に
「本はいいよ。特にどうしようもなく哀しくて泣きたくなったようなとき、本の中で登場人物の誰かが泣いていたりするとほっとするんだ。」と。
ほっとする、そうなのかもしれません。
そして
「小説なんて絵空事で嘘っぱちだから、現実に誰かが泣いてるわけじゃないって我に返ることだってある。それでもやっぱり、ほっとするんだ。」と。
何度も「ほっとする」という言葉が出てきます。
すごくよくわかる気がしました。
言葉には力があるのだと思います。
それをよく感じさせてくれるお話でした。