桐野夏生さんの作品です。
32人の人々が無人島に流れ着いてのお話です。
その中で女性は一人という設定です。
どんな展開になるのやら興味津々で読みました。
が、上手い書き手で読ませられてしまうのですが、誰にも感情移入することも出来ず、物語の中にはいって楽しむということが出来ませんでした。
同じ桐野夏生さんの作品で「OUT」とか「顔に降りかかる雨」等はとても面白く読みました。
好きな作家さんのものでこんなに期待はずれなのは珍しいことです。
彼女も私も感性がかわったということなのでしょうか。
女性に対しての視点が私のそれとは違うのです。
女流作家さんの書く女性像は「そうなのよ」と共感することが多いし、憧れも抱くのですが‥。
実の所レビューするのも躊躇したのですが、人の好みは千差万別ですし桐野さんの他の作品を読むきっかけになればと思いまして。
そして本を読むことは手作り同様大好きなことなのです。
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