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五十嵐貴久さんの作品です。
「年下の男の子」に引き続いて読みました。
物語は母親代わりとなって育ててくれた叔母吉野冬子が急逝するところから始まります。
姪の朝美は遺品整理で冬子の高校時代の日記を見つけます。
そして、朝美の仕事映画雑誌の編集者として仕事の模様(韓流スターのインタビュー)が
交互に描かれています。
どちらも興味深く、特におば冬子の青春の物語は自分の
青春時代と重ねて懐かしく読みました。
冬子の切ない恋…それでいてウェットではない強い愛。
この二つの物語がどこでつながるのだろうと推理もしながら読みました。
冬子の愛する人が実は韓国人であること、
そして姪の朝美が半韓流スターのインタビューでかかわりを持つというあたりから
謎が徐々に見えてきます。
真相は読んでのお楽しみにしたいと思います。
もしかしたら読者の中には都合がよすぎる展開ではと思われる人がいるかもしれません。
でも私は小説の中なのだから、せめて物語の中ではどんな展開もありだと思います。
それほど意外な真相です。(^^)
昨日は夕方からまたしても、最後まで一気読みしてしまいました。
だんな様が途中で仕事から帰ってきてしまいましたが、
食事の支度をした後、寝室にこもって最後まで読み通しました。
残り50ページを残しておくなんてとても出来ませんでした。(笑)
まして真相が語られる部分を読まずにいるなんて。
いつものことなのですが、読み終わった後、深い満足感と少しの寂しさを感じます。
ああ、終わってしまった…
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