【送料無料】ストーリー・セラー |
有川浩さんの作品です。
二つの対になる物語からなっていますが、まだSide:Aしか読んでません。
それでもレビューが書きたくなる1冊です。
主人公の彼女は「致死性脳劣化症候群」という奇妙な病気
におかされていると言うところからお話は始まります。
痴呆症のように思考が混濁することはなく、
物を考えることで脳が劣化して死に至るという病気です。
そして彼女は作家です。
職業としての作家はやめるt事が出来ても書くことイコール考えるということをやめることなど
彼女にとってはそれ自体死を意味することなのです。
彼女は書き続けます。
そして、ある日、その日がやってきます。
最愛の夫でもあり、一番の読者でもあった彼は眠るように行った彼女を見つけます。
二人に馴れ初めや恋に落ちていく様は素敵な「言葉」がつまっていて
日本語が好きな私にはとても楽しく読ませてもらいました。
彼女が逝ったあとに読まれる遺言があります。
それは、彼女が一日中探して買った来たレターセットに書かれています。
遺言というよりはラブレターです。
最後の言葉が「さよなら」とは書けなくて「それでは」だっと事にその想いが愛おしくて
彼は号泣します。
こういうの「反則だわ」、「だめだわ」と私も一緒に鼻をすすり上げながら泣きました。
今朝レビューを書こうと最後のこの部分を読んでまた泣きました。
悲しいお話ではあったのですが、決して不幸なお話ではありません。
唯一無二の彼と出会い、最高の読者でもある彼と過ごし、
大好きな物語をつむぎ、逝くことが出来たのですから。
素敵なラブストーリーでした…
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