出口の見えないうつ病との闘い

うつ病と闘って約5年、闘病生活を綴ります

一歩踏み出す勇気

2018-11-08 22:18:45 | 日記
私が通うキックボクシングジムの会長から、mistさん、初心者で最近入会した人なんやけど、試合に出たいって言っている女性が来ているからミット持って、軽~くマススパーリング(思いっきりパンチやキックを当てないスパーリングのこと)の相手してあげて、と言われました。

うちのジムは女性会員さんでもたくさん在籍しており、バリバリ練習されています。

女性会員さんはお昼間に練習される方がほとんどですが、中には夜、男性会員に混じって練習される女性会員さんもいます。

その方はいつもは昼間練習されているようですが、夜の練習に初めて参加されたようです。

さてさて、どんな人かなと思い、初めまして、と挨拶をした瞬間、私は凍りつきました。間違いなく顔は引きつっていました。

なんとひょろひょろの初老の女性。

私が、失礼ですがおいくつですか??と聞くとなんと「67歳です」との答えが。

そりゃ見た目よりは若干ですが若く見えました。しかし、試合となると話は別です。

私が、会長から試合に出たいと聞きましたよ、と言うと、まっすぐな眼差しではっきりと「試合に出たいです」との答えが帰ってきました。

マ、マ、マジか??と半信半疑でしたが、ただ練習していてもつまらないので死ぬまでに1度でいいから試合に出てみたいんです、とのこと。

格闘技をやっている方ならわかると思いますが、試合に出たい、なんてそうそう簡単には言えません。格闘技はやればやるほど上には上がいるということを知るからです。そして試合は当然相手を本気で倒しに行くし、相手もこちらを倒そうとしてきます。まさに命と命のやりとり、そう格闘家たちは「死合」と書きます。

でも、その方は当然年下である私をまっすぐに見つめ、「試合に出たいので強くしてください」と言いました。

私も「一緒に強くなりましょう」と答え、練習を始めました。

正直、体力も、パワーも、技術も全然ありません。でも強くなりたいと言う気持ちだけはヒシヒシと感じました。その証拠に軽めのスパーリングのときでも、私はヘッドギアをしているので思いっきり当てて大丈夫ですよ、と言うと全力で私の顔面目掛けてパンチを打ってきました。

格闘技初心者の方は、トレーナーがいくら思いっきり殴ってもいいですよ、と言ったって普通は顔面を殴ることに躊躇してしまいます。打撃系格闘技の強くなる鉄則の初歩は相手を殴ることの怖さを取ることから始めます。

しかし、67歳の女性は思いっきり顔面を目掛けてパンチを打ち込んできました。

私はわざとパンチやキックを喰らったり、ダッキングやウィービング、サイドステップなどを使って避けてみたり足を使って動いてみたりして、私からはほとんど攻撃をしませんでした。

それにムキになったこともあるのでしょうが、口は開き、アゴも上がり、肩で息をしながらでも気迫のこもったパンチを顔面やボディー目掛けて振り回してきました。

パンチを受けていた私は不覚にもスパーの途中で攻撃されながら泣いてしまいました。涙は汗と混じって誰にもわからないでしょうが、汗に涙が確実に混ざりました。

普通は67歳にもなって新しいことを始めるって勇気がいることだと思います。まして格闘技だなんて。人間、何か新しいことを始めるのってとっても緊張するし、間違いなくジムの扉を開くときも勇気がいったはずです。

一歩踏み出す勇気って物凄くエネルギーを使います。具体的には多分、私が休職明けから復職する際、会社の扉を開けるのにも間違いなく勇気がいります。

そんな一歩踏み出す勇気を、一緒に練習させていただいたこの女性からもらいました。

しっかりと体調を整えて、しっかりと休養をとって、一歩踏み出す勇気を忘れずにまた12月から社会復帰しようと思ったのでした。





妻も連休

2018-11-08 15:40:01 | 日記
今日も妻はお休み。昨日に続けて連休です。

せっかくなので子どもも保育園を休ませました。

家族水入らずの時間です。

今日は近々誕生日を迎える子どもの誕生日プレゼントを買いに、トイザラスまで行って来ました。

子どもにとってはトイザラスは宝の山。

1番欲しいものを1つだけ、という約束を改めてしてから入店しました。

子どもはシンカリオンのオモチャかラジコンか散々迷っていました。

もちろんどちらか1つしか買わないと言う約束をしたので、どちらか選びなさいと言う私と妻に、選べない私の子ども。

結局、ラジコンになりました。

シンカリオンのオモチャはサンタクロースさんに手紙を書くということで落ち着きました。

家に帰ってきてさっそく無邪気にラジコンで遊ぶ私の子ども。

欲しがっていたラジコンで満面の笑みを浮かべながら遊ぶ私の子どもをみていると、親バカですが世界で1番の宝物だと実感します。

調子が悪いときは、この子のためにも死なないとと思っていたのですが、今はこの子のためにも生きないと、と思えるようになりました。

こんな私を夫にしてくれた妻と、こんな私を父親にしてくれた子どもに、最後にこんな私を産んでくれた両親に心から感謝しています。