昨日の続きです。
いよいよ人生のレールを脱線し、自分史上初の未知の領域へ足を踏み入れました。
なかなかショッキングなタイトルですが、正直な気持ちを書いていきます。
4月を迎え、友達は皆、新社会人になりました。
私は公務員試験に向けて準備を進めます。
それでも、自分も新社会人になりたかったという思いは強いままでした。
GWに仲の良い友達と会う機会がありました。
みんな、研修が大変だとか、先輩が面白いとか楽しそうに話していました。
私は相槌を打つくらいしかできず、その内、
腕に蕁麻疹が出始めてしまう始末。
それが相当ショックでした。
ガラスの箱に閉じ込められた自分が、階段を上っていく友達を下から見上げているような感覚です。
「ここから出して!」とガラスを叩きながら叫んでも誰にも届きません。
雑念に襲われ、孤独と戦ううちに、公務員に受かったら、今の苦しみが全部吹き飛ぶと信じるようになりました。
その当時、公務員にかける情熱は凄まじかったと思います。
命懸けと言っても過言ではないくらい鬼気迫るものがありました。
実際、第一志望だった市役所の試験を次々とパスしていきました。
筆記試験、小論、面接…恐ろしい倍率とプレッシャーに打ち勝って駒を進めていきます。
三次試験をパスし、いよいよ最終試験まで来ました。
1000人近くいた受験者も、ここまで生き残ったのは30人ほど。
最終試験のことは鮮明に覚えています。数え切れないくらい練習したおかげで、当日はまったく緊張せず、自分でも納得のいく面接でした。
結果を見るのが楽しみなくらいやり切りました。
それなのに結果は不合格でした。
この日のために生きていた私は、そのまま寝込んでしまいます。
もう何もない。
心の拠り所を失い、気付けば1ヶ月近く寝込んでいました。
体力・気力が削がれて、果ては生きるか死ぬかくらいしか考えられなくなっていました。
地震が来てそのまま死んでしまえたらなぁと考えては、死への誘惑に心を奪われていたのです。
その時の私は、死ぬことを考える時間が一番幸せだったのです。
数年前のことですが、この時は本当に人生のどん底と思っていましたね。
まだどん底はあるんですけどね。
当時付き合っていた彼氏は一足早く公務員になっていました。
彼は彼なりに叱咤激励してくれていましたが、それは骨折している人に走れと言うようなもの。
このすれ違いが原因となり、後に別れてしまいます。
結婚の話も出ていましたが、本当に人生はわからないことだらけです。