「お前たちが眠っている時も、俺たち二人は城を作っていた。大変な苦労をして岩と積み上げたのだ。」
「そもそも私は家や囲炉裏など必要ありません。フローやドンナーは家を必要とし、ヴォータンも城と広間を求めた。完成した城はしっかりと建っていますよ。城壁を念入りに調べました。巨人たちはきちんと仕事をしていましたよ。」
机上の学問📚の単なる暗記的文字の知識 だけで、自分が理解できない、深く理解していない芸術を、もし、葬り去ろうとするのであれば、正に、自らが批判している独裁権力・有閑特権階級と全く同一です。
それは、例えば、有形文化財を破壊して焼き尽くすことと同じです。
そして、無形文化財というものもあるわけです。
だいたい、そうゆうものを破壊している国は、人間のことも、酷い扱いをしています。
世の中には、孤児みたいに育って、🗯️🗯️🗯️🗯️🗯️のようなことを起こす人もいます。
それを、恵まれた者が、いくら偉そうに屁理屈をたれても、何も心に響きません。
一方で、それを、ある種の狂気を感じるくらいにまで、例えば、文字で表現する人もいます。
ただし、全てにおいて、感心できるわけではありません。
だからといって、その作品を、葬り去ることはできません。
結局のところ、後世の様々な批判・評価にさらすしかないのだと思います。
… … … … … … … … … …
これについては、詳細は存じておりません…(というより、ほとんど知りません…)。
また、私は、有閑・暇人ではありません…。
原作 ⇨ 脚本 ⇨ ドラマ
…という流れ(経緯)なのだと思われますが…
オペラでも、この流れが多いです。
有名なところで、ダ・ポンテ三部作というものがあります。
ご承知の方も、多いかと存じますが…。
※ダ・ポンテ三部作~ロレンツォ・ダ・ポンテ台本によるモーツァルトのオペラ三作品『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『コジ・ファン・トゥッテ』を指す。
☝️🙄これは、たしか、ミュージカルだったと思います…。
台本作家:ロレンツォ・ダ・ポンテをえがいているようです…。
〘 … しかし、このオペラは、上演されるかどうかが微妙でした。というのも、原作のボーマルシェの芝居は、帝都ウィーンでは上演禁止だったからです。原作者ボーマルシェはヴェルサイユ宮殿に出入りする身分ではありましたが、平民の出身で、たびたび上級貴族の横暴に悩まされてきました。また、時計職人、ビジネスマン、音楽家、詩人そして劇作家といろいろな顔を持つ多彩な人だったので、どちらかというと当時の貴族社会に批判的で、「フィガロ」三部作には、当時の貴族社会をからかう題材をこれでもかと詰め込んだのです。
軽快なオペラにしたモーツアルト作品、政治色を極力排除
当然、まだ王家の統治が続いているおひざ元フランスでは上演禁止、そして、ハプスブルグ皇帝ヨーゼフ二世が統治する神聖ローマ帝国でも上演禁止だったのですが、こんな面白い物語はない、と目を付けたイタリア人興行師ロレンツォ・ダ・ポンテによって、モーツアルトが音楽をつけたオペラとしては、上演が可能になったのです。今でも、なぜオペラが上演可能になったかは謎ですが、政治的な風刺であるセリフをなるべく取り除き、男女入り乱れてのドタバタ劇に見えるように仕立てられたからだと思われます。
「フィガロの結婚」成立には、ボーマルシェの原作をもとに台本も書いてしまったダ・ポンテの「ヒット作を見抜く力」が大いに役立っているのですが、モーツアルトも本格オペラの1作目に「後宮よりの逃走」という題材を選んでいます。オーストリアにとって、敵国かつ舞台はハーレムという「アブナイ」物語、これを選んだりしているので、「フィガロ」のオペラ化に大乗り気であったことがうかがえます。おそらく、他のウィーンで活躍する作曲家は、この物語に音楽を作曲するのを尻込みしたはずです。
横暴な貴族と、それを機転でやりかえして、ぎゃふんと言わせる才気あふれるフィガロの物語を、複数の恋愛模様を織り込みながら、軽快なオペラにしたモーツアルトの作品は、政治色を極力排除したために、より一層、人々の欲望や才能を感じさせるリアルな「人間模様喜劇」に仕上がったのです。
結局、そのことが、このオペラを不朽の名作とし、現代でも、モーツアルトのみならずオペラ・レパートリーの代表作として、世界中で愛されています。
本田聖嗣 〙
原作:ボーマルシェ
⇩
ボーマルシェの原作をもとに台本も書いてしまった ダ・ポンテ
何にしても、原作者は、その作品に対する 思い入れ(おもいいれ)- goo国語辞書 があります。
お悔やみ申し上げます。
ラインの黄金
第2場
ライン河畔の山上
山の上の開けた場所。神々の長ヴォータンと妻フリッカが寝ている。山には城壁が見える。
…(中略)…
巨人の兄弟ファーゾルト、ファーフナーが現れる。
ファーゾルト(巨人、兄)
お前たちが眠っている時も、俺たち二人は城を作っていた。大変な苦労をして岩と積み上げたのだ。あそこに見えるのが成果だ。俺たちに支払いをして、城に入るがいい。
ヴォータン
報酬とはなんのことかな?
ファーゾルト(巨人、兄)
忘れたとは言わせない。フライア、彼女を連れて帰る。
ヴォータン
別の謝礼を考えろ。フライアは売り物ではない。
ファーゾルト(巨人、兄)
契約を破るのか?その槍に書かれたルーン文字を冗談というのか?
ファーフナー(巨人、弟)
愚かな兄だ。今になって、欺瞞に気が付いたのか。
ファーゾルト(巨人、兄)
光の息子よ。お前が何者であるかは、契約によってである。契約はお前の力である。俺たちより賢いお前は、自由な俺たちを和平に結び付けた。この契約を破れば、お前の知恵を呪う。お前の定めた和平から俺たちは離脱するだろう。
ヴォータン
冗談の契約を本気にするとは。美しく愛らしい女神のフライアがお前たちの何の役に立つというのか?
ファーゾルト(巨人、兄)
俺たちを馬鹿にしているのか。お前たちは美しさでこの世を支配しているではないか。だが、愚かにも石の塔や城のために、女を担保にしたのだ。俺たちは苦労しながら、女を得ようとした。貧しい俺たちと一緒に住む女を求めるために。
ファーフナー(巨人、弟)
フライアを捕まえても何の意味もない。だが、神々から彼女を離すのは価値がある。
(小声で)フライアの庭には、黄金のリンゴが実っている。彼女しか世話ができない。リンゴは神々に、老いることのない若さを与える。フライアを失えば、彼らは老けて弱くなり、消えていくだろう。
(大声で)彼女を神々から捕らえるのだ。
その場に、雷の神ドンナー、豊穣の神フローが現れる。
フロー(豊穣の神)
(フライアを抱き)おいでフライア。彼女から離れろ。
ドンナー(雷の神)
私のハンマーの強い一撃を感じたことがあるだろう。
ファーゾルト(巨人、兄)
争いは求めていない。報酬を要求するだけだ。
ドンナーがハンマーを振り下ろそうとする。ローゲがやってくる。
ヴォータン
やっと来たか。お前のひどい契約に決着をつけるために。
ローゲ
何ですって?私がどんな契約をしたっていうんです?巨人たちとの契約で私に相談した件ですか?
そもそも私は家や囲炉裏など必要ありません。フローやドンナーは家を必要とし、ヴォータンも城と広間を求めた。完成した城はしっかりと建っていますよ。城壁を念入りに調べました。巨人たちはきちんと仕事をしていましたよ。私はここにいる人たちのように、なまけていません。
ヴォータン
お前は私から巧みに逃れるな。私は神々の中でお前のただ一人の友人だぞ。私にアドバイスをくれ。
ローゲがなかなか解決策を言わないので、神々がののしり、巨人たちが支払いをせっつく。
Immer ist Undank Loges Lohn!
「いつもローゲは恩を忘れられる」
ローゲ
いつもローゲは恩を忘れられる。あなたを心配して、巨人が満足するフライアの代わりになるものを探しました。
探しても無駄でした。この世には男にとって女の喜びより価値のあるものはありません。命がある水中、地中、空中と探し尋ねても笑われるばかり。
一人見つけました、愛を断念した男を。男は輝く黄金のために女の愛情を捨てました。ラインの乙女たちは不幸を嘆き訴えるのです。ニーベルング族のアルベリヒは、乙女たちに好意を求めたが無駄になり、復讐のためにラインの黄金を盗んだのです。
この黄金こそ、女の愛情より価値があるものなのでは?と思いました。
ヴォータン、乙女たちは盗人に罰を与え、黄金を川に戻してほしいと訴えています。私は彼女たちの願いをあなたに伝えると誓いました。これで、ローゲはその約束を果たしたのです。
〘 ギリシャ神話の中で、ゼウスがヘラと結婚したとき地の神ガイアから贈られたという、黄金のリンゴの木が茂る庭が登場します。
世界の西の果て(アフリカのアトラス山)の歓喜の園にあり、ヘスペリデスの三人姉妹が番をしていたことから「ヘスペリデスの庭」と呼ばれていました。
彼女たちにはラドンという名の百頭竜がついていましたが、ヘラクレスはラドンを破り、中央にある木から黄金のリンゴを獲得しました。
黄金のリンゴは不死を得られるといわれます。まさに「生命の樹」のイメージに合致します。〙
〘 今年は辰年、「竜」の年です。西洋では「ドラゴン」と呼ぶ古代から信仰されていた想像上の神聖なる動物です。竜とドラゴンの発祥は本来まったく異なっているのですが、西洋と東洋の文化の交流が行われるようになると、両者は次第に同一視されるようになっていきました。
星座にも「りゅう座」があります。星座の竜のモデルはギリシア神話の「ラドン」という名のドラゴンで、世界の西の果てで神の黄金のリンゴ園を守っていました。このリンゴは、女神ヘラと大神ゼウスが結婚するときに、大地の女神ガイアから贈られたもので、ヘラはこれを7人姉妹の美しいニンフ ヘスペリデスに守らせ、さらにラドンに番をさせたのです。ヘスペリデスの父親は怪力の巨神アトラスです。アトラスは、ゼウス一族に反抗した罰として、肩で天空の重みを支えるように申し渡されていました。アトラスが天を支えている場所も世界の西の果てで、古代ギリシアでは地中海の西端と考えられていました。この地で、地中海の南に見える現在のモロッコの高い山脈を巨神アトラスと見なしていたので、この山脈はアトラス山脈と名付けられています。
りゅう座は夏に空高く見られますが、北極星に近く冬の時期でも明け方には北の空高く見られます。今年は、地震災害や航空機事故などが相次いだ年明けとなりましたが、りゅう座にあやかって私たち地上の民も守ってほしいと願います。
文・早水勉(佐賀市星空学習館副館長)
星空学習館のイベント
「冬のほしぞら教室」
双眼鏡を各自で操作し冬の星空を巡ります。(天候不良時は、冬の星座万華鏡工作とお話です)
【日時】2月2日19時半〜21時
【対象】小学生以上の親子(大人だけでも可)10組
【参加費】300円/双眼鏡1台(要申し込み)〙
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