部屋で少し昼寝をして、午後3時過ぎに大阪へ出かけました。
出かけたときの生駒山。
ずいぶん麓のほうまで雲がかかってきました。
駅から見えた若草山。右下に奈良県庁舎の屋根が見えています。
近鉄大阪難波駅で下車。
駅からエスカレーターをあがると、ここにも忍者がしのんでいます。
一旦高島屋まで行って幕の内弁当を買い、そこから戎橋商店街を通って道頓堀の松竹座へ。
戎橋商店街はまるでラッシュ時の駅の通路のように、人・人・人。
途中に何軒かドラッグストアがあるのですが、そこから出てくる中国人の持つ荷物の多いこと・・・
テレビニュースで放映されていたのと全く同じ光景でした。
大阪松竹座。
幸い雨にあうことはなく、ここまでたどり着きました。
今日の出し物は「GOEMON」。
基本的にこういう舞台は見に来ないのですが、いらないチケットがあるからと頂いたんです。
えっつ、今井翼?それジャニーズの人とちがうの?
劇場内に入ると、定式幕はなく、すでに電飾の舞台装置がむき出し。
高島屋で買ってきた幕の内弁当。
感想。
まず、基本的に自分は劇場でスピーカーからの音が苦手です。
効果音のほとんどはスピーカーからの音で、残念。
歌舞伎の本公演ではないから仕方がないけれど、長唄部分もスピーカーから。
二箇所宙乗りがあるのですが、飛び去ってゆく時の効果音が五月蝿すぎ。
宙乗りしながらの台詞もそうでしたね。
歌舞伎役者はいつもの歌舞伎の演技なのですが、今井翼さんは、発声・演技ともに全く歌舞伎らしさがなかった。
でもこれはそういうものなのかもしれません。
よかった点。
途中でプロのフラメンコダンサーが出演してダンスを披露。
あんまり観たことがないので、すごく 良かった~。
そしてシンガー、ギタリストもプロのようです。
(歌もギターも生の音だけでいいと思うのだけれど、いずれもマイクを通してスピーカーからも大音量で流れてきます。)
二部の後半で大薩摩が出てきて、三味線も語りも生の三味線と声なのですが、
それと掛け合いになるのがフラメンコギターとフラメンコシンガー。
こちらはマイクを通した大音量。絶対生のギターと歌がいいって。
宙乗りのケレンに、つづら抜け。
「楼門五三桐」で観られるような大ゼリで五右衛門が登場するところなんかは、
歌舞伎初心者には楽しめる趣向ですね。
五三桐のようなセットではなく、最初の写真のようなステンレスのパイプで組まれた山門がセリ上がり、
てっきり秀吉が出てくると思ったら名古屋山三。
歌舞伎初心者には筋も分かりやすくって、良いかもしれませんね。
あ、アンコールもありましたよ。
てっきり全員が登場するのかと思えば、愛之助と今井翼の二人だけ。
翫雀や壱太郎、吉弥、種太郎、そしてフラメンコの三人くらい出したらええのに。
などと思いながら劇場を後にしました。
外に出ても雨は降っておらず、相変わらずどぎついネオンの街です。
駅に行くとすぐに奈良行き快速急行がやってきて、うまく座れてラッキー。
駅前のセブンイレブンでシュークリームとコーヒーを、どちらも無料券でもらってきて、
シャワーを浴びた後頂きました。
で、松竹座でもらってきたのは年末の南座の顔見世興行のちらし。
う~ん、昼の部はいいかもしれないけれど、夜の部はパスかな。
そして、年があけ、1月2月は連続して中村翫雀改め四代目中村雁治郎襲名披露興行です。
河庄、引窓、沼津、雁の便りなんかはしないのかなぁ。
そういえば、翫雀の父、現坂田藤十郎が中村扇雀から中村雁治郎を襲名した時も観に行ったなぁ。しみじみ・・・。
もう少し長生きしたら、中村勘九郎が中村勘三郎を、市川海老蔵が市川団十郎を襲名するのを観る事ができるかも。
そうそう、「GOEMON」の芝居の中にこの襲名の紹介もちらりとされていましたね。
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